最大級の警戒、観測記録を上回る恐れも……台風15号
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大型で非常に強い台風第15号は、台風を取り巻く広い範囲で発達した雨雲を伴っており、沖縄本島地方では猛烈な風や非常に激しい雨が長時間続くおそれがあるという。
26日の夜から27日の明け方にかけては、沖縄本島地方で最大風速50メートル(秒速)、最大瞬間風速70メートルの猛烈な風が吹くおそれがあるとする。
沖縄気象台(那覇市)で観測したこれまでの最大瞬間風速の1位の記録は、73.6メートル(1956年台風第12号)で、これに匹敵する記録的な暴風が吹く見込み。過去の台風災害をみると、最大瞬間風速60メートル以上では、家屋の倒壊や車の転倒・損壊、電柱の倒壊、倒木による道路寸断や建物の損壊、長時間の停電、ガラス窓の破損、転倒による人的被害が発生している。
また26日から27日にかけて非常に激しい雨が予想され、26日12時から27日12時までの24時間降水量は600〜800ミリに達する見込みだ。
これは沖縄本島地方の多くの観測所のこれまでの観測記録を大きく上回る大雨。広範囲で土砂災害の危険性が高まり、低い土地での浸水や河川の氾濫のおそれがある。さらに、海岸や河口付近を中心に高潮の被害も予想される。過去に土砂災害や洪水災害、高潮災害などが発生した地域は、特に警戒が必要だ。気象庁発表のレーダー画像によると、26日午前、沖縄本島では20ミリ(毎時)前後の雨が降っている。
《高木啓》
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