乙武洋匡さんがツイッターで暴露「24時間テレビのメインパーソナリティを断った」 | RBB TODAY

乙武洋匡さんがツイッターで暴露「24時間テレビのメインパーソナリティを断った」

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 スポーツライターの乙武洋匡さんが、日本テレビ系「24時間テレビ」についてツイッターで言及。「メインパーソナリティーを務めてほしいというオファーを断った」など、“番組と障害者”についての思いを語っている。

 日本テレビ系で25日夜から放送された「24時間テレビ35 愛は地球を救う」。毎年この時期に放送され、芸能人による長時間マラソンの挑戦も恒例となっているチャリティ番組だ。AKB48の東京ドーム公演も生中継されるなど話題も多く、今年も平均視聴率17.2%、瞬間最大視聴率39.1%を記録した。

 一方、番組に対する批判も根強い。番組内で集まった寄付金の額と比べ、豪華タレント陣が出演する番組の制作費が数倍~十数倍かかっているであろうことや、「義足の少女が縄文杉を目指す」という企画の収録で、大勢の番組スタッフが縄文杉裏の立ち入り禁止の場所に1週間にわたりキャンプ村を設営、現地のガイドが「日本テレビのごね勝ち。傷ついたのは世界人類の遺産と他ならない『未来』への遺産です」とブログに綴るなど、番組制作の姿勢に疑問を投げかける向きも多い。

 そんななか、著書「五体不満足」で知られる乙武洋匡さんが、24時間テレビについて長文のツイートを投下した。「もう十年以上前の話だ。『24時間テレビでメインパーソナリティーを務めてほしい』という話があった。(中略)だが、断ってしまった。あの番組では、障害者の扱いが一面的であるように感じたからだ」といういきさつがあったことを明かし、「『かわいそうな人たちが、こんなに頑張っている』と障害者を扱ってしまうことに違和感を覚えた」「障害者に対する扱いがあまりに一面的だとは思う」としている。また、「僕が子どもの頃は、番組もいまより『貧困』に焦点を当てていたように思う。当時は僕も貯金箱の中身を持って、コンビニまで募金しに行った。だが、いつからかずいぶん番組のテイストが変わってきた。そこに登場する障害者は、あきらかに憐憫の情で見られている気がした。僕は、番組を見なくなった」ともしている。

 8月29日からはロンドンパラリンピックが始まる。乙武さんは「パラリンピックだけを見て障害者理解が進むとは思わない」としたうえで、「24時間テレビを見た方には、ぜひパラリンピックも観てほしい。NHKの『バリバラ』という番組も観てほしい。そうして、いろいろと知ってほしい。感じてほしい。考えてほしい。もちろん、そこでの感じ方、受け取り方は、各自の自由」と一連のツイートを締めくくっている。

《大木信景》

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