【電子黒板】パイオニア…スキャナ、タブレット、Eye-Fi、マルチデバイス対応
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
電子黒板とタブレットとのリンクは、Wi-Fi接続によって行う。具体的には、電子黒板に接続するPCに無線LANルーターのアダプタを取り付けてWi-Fiのアクセスポイント(AP)を立ち上げる。タブレットなど各種デバイスはそのAPと通信を行う。Wi-Fiネットワークは、教室内だけのネットワークでOKだ。
デモでは、電子黒板に表示させた教材コンテンツや問題を4台のタブレット(iPad)に一斉配信し、タブレット側で加工したり解答を記入したものを電子黒板に送り返していた。端末は40台まで認識可能だという。さらに、タブレットから送り返された個々のデータを電子黒板に分割表示させることができ、解答を分類したり、それぞれの解答を並べて比較したりするなどの、恊働学習が可能になる。
説明およびデモを担当したパイオニアソリューションズ 教育システム部の太田泉氏が「マルチデバイス対応」を強調するのは、タブレットと連携できるだけが理由ではなかった。タブレット側のアプリはiOS版、Android版の両方が用意されているのは当然として、スキャナーやEye-Fi(無線LAN機能を内蔵したSDカード)にも対応している。
たとえば、紙の答案をスキャナーで読み込めば、手書きの解答や原稿を電子黒板上では任意に並べることができる。デジカメやムービーカメラの画像をその場で電子黒板に取り込むこともできる。太田氏は「アナログデータとの連動など授業に幅と奥行きを持たせることができます。」と、タブレット以外の情報機器との連携効果を強調した。
しかし、タブレットを生徒全員に持たせるとすると、コストの点で困難な場合がある。この点について、同社 営業部 教育営業グループの岩脇崇氏は「高校の入学祝いに電子辞書やスマートフォンを購入する家庭があります。この代わりにご家庭に、授業で利用するタブレットを購入してもらう学校もあります。」と言う。
マルチデバイスは教育ICTでも拡大しているようだ。
《中尾 真二》
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