トーハン、取引先書店へ電子書籍流通サービスを業界初提供……店頭販売システム「c-shelf」
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電子書籍先進国のアメリカでは、電子書籍を購入している読者の多くが書店の店頭で選書をしており、書店が電子書籍のショールームの機能を果たすという現象が起きているという。こういった背景のもと、トーハンでは4月より「c-shelf」のシステム開発に着手したとしている。
「c-shelf」は、Web上の仮想棚に格納してある膨大なデジタルコンテンツを、販促ツールである「陳列用買い物カード」や「紙本による実物見本」、また店頭に設置する検索端末を使って店頭で販売し、レジにて代金決済した読者に、配信会社を通して電子書店サイトからダウンロードできる引換券(バウチャーシート)を発行する仕組みとなっている。「c-shelf」導入により、書店は、インターネットに接続可能なパソコン、カラープリンター、クリアカードケース(売場陳列用の買い物カード)といった既存インフラで、電子書籍販売の基本運用が可能となる見込み。店側には、店頭決済管理機能、店頭販促ツール作成機能、検索ツール機能、販売情報管理機能なども提供する。
今後トーハンでは、オーディオブックや電子新聞、音楽や映像・ゲームといったあらゆるデジタルコンテンツの販売にも対応させ、本の流通稼働点数を超えるデジタルコンテンツを「c-shelf」に格納し、販売できる体制を整える予定。また「c-shelf」の運用開始を受けて、出版社向けデジタルコンテンツ流通販売システム「e-base」(イーベース)に配信先を書店とするデジタルコンテンツ新刊流通機能を搭載、12月より運用を開始する。
《冨岡晶》
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