子どもが震災復興に参加する環境整備が不十分
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同調査は、東日本大震災後の地域の復興に子どもが参加することについて、子ども自身がどのように認識しているかを把握するため、2012年6月19日から8月1日にかけて、岩手県山田町、陸前高田市、宮城県石巻市の3地域の小学4年生~高校生を約1万5千人を対象に行った。また、子どもが復興に参加するためには、大人のサポートが必要であるため、大人に対しても調査を実施した。その結果、14,600人の子どもと5,296人の大人から有効回答を得た。
自分のまちの復興に関わりたいかどうかについて、「はい」69.5%、「いいえ」29.9%、「無回答」0.6%だった。小中高別では、小学生が中高生に比べ、やや「はい」の割合が高く、男女別では女子の方が男子に比べ「はい」の割合が高かった。
自分のまちの復興のために何かしたことがあるかどうかについて、「はい」57.5%で、「何かしたい」と答えた子どもの割合より低くなっている。また、「いいえ」は41.2%、「無回答」は1.3%だった。このうち、「いいえ」と回答した子どもの理由として、「何をしたらいいのかわからない」「関わる機会がない」という回答が上位を占めた。子ども参加を阻む要因として、子どもが復興についての情報や機会がないことや震災の影響で交通手段が不十分である可能性が挙げられる。
子どもが震災復興に参加する環境整備が不十分…もっと活躍できる場を
《工藤 めぐみ》
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