【CEATEC 2012 Vol.23】KDDI、スマホでの利用を想定した次世代技術を参考出展
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KDDI研、Android端末のロック解除を内蔵カメラで行える掌紋認証アプリを開発

掌紋認証のデモでは、実際に来場者の手のひらをスマホのカメラで撮影。セキュリティロックの解除を行っていた。従来にも顔認証などの機能を内蔵する端末はあったが、掌紋は精度の高い認証ができるため、セキュリティ強度の向上が期待できるとのこと。指紋認証や静脈認証のように専用の機材を必要としないのも大きな特徴となる。
なお、Google Playでは同技術を利用したアプリが無料で提供されているが、こちらは生体認証に対応していないため、写真などでもロックが解除される可能性があるとのこと。将来的には手の動きなどから、それが実際の手のひらなのかを判別する機能を持たせたいとのことだ。
一方、前回のCEATECでも展示されたスピーカーのない「新聴覚スマートフォン」については、端末表面を振動させて音を再生するためのアクチエーターをサイズアップ。2~4倍の音量を出力できる「補聴機能強化ケータイ」が参考出展されていた。お年寄りは難聴になると高い周波数帯の音しか聞き取れなくなるが、マルチバンド処理をすることで、通話相手の声を可聴域まで圧縮。周波数帯を上げることで、低い音でも聞き取りやすくなるという。
また、HTML5を利用したマルチデバイス連携の展示では、スマートフォンにアプリを搭載することでサーバー化。スマホ内の写真やアドレス帳などを、ブラウザ経由でタブレット端末に表示するデモを行っていた。これはスマホの操作やデータ閲覧を、大画面端末で行うことを想定した技術とのこと。通話中でもスマホを耳から外すことなく、端末内のデータにアクセスすることが可能となる。
《丸田》
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