【CEATEC 2012 Vol.34】製品化が見えてきたM2Mモジュール搭載のスマート家電……アプリックス
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ラジコンやエクササイズマシーンとスマートフォン・タブレットを連動させた同社のデモは、ワイヤレスジャパンなどのイベントで見たことがある人もいるかもしれないが、今回の展示が特徴的なのは、M2M家電などの具体的な製品化が見えてきたことだ。これまでの展示は、M2Mモジュールを開発したアプリックスが、機器メーカーなどに応用事例を示すため、独自に開発し、デモしていたものだった。現在は、「JM-1」の小型化や低価格化が進み、機能も洗練化され、実際にアプリベンダーや機器メーカーと製品化を見据えた話も進んでいるという。
そのひとつが、テレビ通販でおなじみのアルインコ製のエアロバイクだ。「JM-1」が組み込まれたエアロバイクはタブレット上のアプリとリンクしている。アプリは、エアロバイクと紐づいたアバターが皇居一周の空撮マップ上を移動していくというものだ。単純に時間設定したり消費カロリーを計算したりするだけでなく、アバターの移動や空撮画像など楽しみながらエクササイズができる。しかも、このエアロバイクはインターネットを通じて、別のバイクと通信可能になっている。離れた場所でも、お互いのアバター同士で競争したり、一緒に皇居一周サイクリングを楽しめるというわけだ。エアロバイクをランニングマシンにしたり、空撮マップをホノルルマラソンや東京マラソンなど、拡張していくことも可能だ。マップやアバターが増えていくことで、継続トレーニングのモチベーションが上がる効果もある。
他にも、amadanaやタニタといったデザインブランドの家電や健康器具、そして介護用の電動カート、放送機器など、各メーカーの協力により多数のデモ機が参考出品され、来場者は、全てを体験することができる。これらの多くは試験的な展示とのことだが、製品化されれば面白そうなものばかり。また、試験的とはいえ実際の機器メーカーがM2Mやスマート化に興味を示しているということは間違いない。
なお、これらのデモ展示のほか、商談ブースを備えた技術展示スペースも設けてある。こちらは、「JM-1」を組み込んだ機器の内部やシステム構成のブロック図、必要ならばソースコードなどを見ながら、技術者の説明が受けられる。デモに興味を持った機器メーカーやアプリベンダーは、ここで技術的な質問をしたり、製品化のアドバイスを受けられるとのことだ。
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