日立、豊田市で公共交通機関向け運行最適化支援システムの実証実験
エンタープライズ
ソフトウェア・サービス
注目記事

同社はスマートモビリティ実現に向けた公共交通機関向け運行最適化支援システムを構築する。
プロジェクトは、経済産業省が豊田市を始め、全国4地域で実施している次世代エネルギー・社会システム実証事業のひとつ。プロジェクトで日立は、路線バスを中心とした公共交通機関の運営・利用を最適化する運行最適化支援システムを、豊田市、トヨタ自動車、名鉄バスの協力を得て2013年度中に構築し、実運用に向けた実証実験を行う。
バス事業者営業所向け運行最適化支援システムでは、バスに搭載したGPS端末から取得する位置情報や道路交通情報、事業者から取得する渋滞情報に加えて、トヨタが構築する都市交通システムのルート検索を利用した乗車需要情報などを、運行最適化支援システムを通じてバス事業者に提供する。
バス事業者は、これらの最新情報をリアルタイムに取得して有効活用する。
また、運行最適化支援システムに蓄積された過去の乗車実績データをもとに、道路状況や運行コスト、バスの台数や乗務員待機数などの、様々な状況下での最適な運行ダイヤを作成するシミュレーションを実施する。シミュレーション結果に基づいた運行計画案をバス事業者に対して提案し、効果を検討・評価する。
更に運行最適化支援システムに集められた情報から、需要予測や渋滞などの交通状況を加味したリアルタイムな運行情報をバス事業者へ提供する。これによって特定の路線で、機動的な運行計画の変更を検討するための支援を行う。
利用者へは、トヨタが都市交通システムを通じて、バスの位置情報や遅延情報を提供し、最適な交通手段を選択する意思決定を支援する。
日立は2013年度から行う実証実験で、名鉄バスが運営する名鉄バスに運行最適化支援システムを導入し、最適な運行計画のシミュレーションを行うとともに、シミュレーション結果の有効性について検討・評価する。
《編集部@レスポンス》
特集
この記事の写真
/