子どもの「図工・美術好き」、学年が上がると減少…ベネッセ調査
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同アンケートは、Benesse教育情報サイトの小学生・中学生の子どもを持つ保護者メンバー2,617人を対象に「図工・美術の授業に関するアンケート」として2011年8月に実施された。
「子どもの図工または美術の成績はどうか」との質問では「どちらとも言えない」が53.7%と半数以上。ただ、36.2%が「よい」と回答し「よくない」は10.1%。自分の子どもの図工・美術の成績がよいと考えている保護者は多いようだ。
「子どもは図工または美術の授業が好きか」では、全学年を通して「とても好き」と「まあ好き」を合わせた「好き」と答える割合が高い。特に小学校低学年では9割以上が好きと回答し、全体の4割以上が「とても好き」と答えた。
中学生でも7割以上が「好き」だが、学年が上がるにつれて「とても好き」の割合が低下し、中学生では小学生に比べ「嫌い」の割合が高くなる。
アンケートでは図工または美術の授業・教科について、保護者が何かに困っているかどうかも質問している。全体の8割以上の保護者が「困っていない」と回答しているが、小学3年生から「とても困っている」と答える保護者が微増する。「まあ困っている」と合わせた「困っている」保護者は、全学年を通して1~2割程いることがわかる。
保護者が具体的に困っていることは、小学生では「子どもに絵のセンスがない」や「ノコギリや彫刻刀を怖がり、変な持ち方をする」など苦手や不器用という声があがる。中学生では「一生懸命取り組んでも評価が低い」や「テストで高得点でも成績がふるわない」など評価に関する悩みが目立った。
実技科目ということもあり、子どもへの関わり方や、学校の評価基準に対する保護者の疑問も多いようだ。
《勝田 綾》
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