カシオ、EXILIM「EX-ZR1000」発表……“速さという価値を創造”
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新製品について、カシオ計算機QV事業部長の中山仁氏は「EXILIMは、コンパクトデジタルカメラの歴史とともに歩んできたとも言える。新製品にはEXILIMが10年の歴史で培った技術を余すことなく盛り込んでおり集大成といえるモデル」と強調した。
発表会の冒頭、中山氏は「デジタルカメラ業界は2008年をピークにほぼ停滞している。特にコンパクトカメラのほうはコモディティ化が進み、さらにスマホの台頭があって非常に厳しい状況。そんな中、カシオさんレンズ交換式やらないんですか?という質問を受けるが、基本的にカシオ計算機はレンズ交換式をやる計画は全くない」と、レンズ交換式デジカメの投入を否定。
続けて「一般的なユーザーが求めるのはレンズ交換をする手間ではなく、あまりカメラに知識がなくても、簡単に、思った以上の画質のものが撮れること。それが理想のデジタルカメラではないか。これはコンパクトでこそ実現できると確信している」と語った。
「今年のハイスピードEXILIMのヒットは、ハイスピードテクノロジーが生み出すサクサク感が評価されている。速さを求めるニーズに応え、デジタルカメラに速さという価値を創造した」(中山氏)と、新製品「EX-ZR1000」は、タイムラグ、ピンぼけ、手ブレを限りなくゼロに近づける「TRIPLE ZERO」という開発テーマを掲げ、起動時間や高速オートフォーカス性能、最短の撮影間隔などの短縮にこだわった。
「EX-ZR1000」の発表とともに、「EX-ZR1000」をベースにしたゴルフ用デジタルカメラ「EX-FC300S」、“EXILIM”発売10周年を記念した限定モデル「EX-ZR1000BSA」もラインアップ。
中山氏は「2012年年末に向け、フラッグシップモデル『EX-ZR1000』を核にして、サクサク感を武器にコンパクトデジカメはやっぱりカシオでないと、そういう評価を得られるよう取り組んでいきたい」と、新製品への意気込みを語った。
《編集部》
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