桂文枝、藤本義一さんの訃報に沈痛……「悲しくて、悔しくて、寂しくて」
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文枝は、今年7月に行った襲名披露公演の前に声を掛けられたのが藤本さんとの最後の思い出だという。「男は振り向くな。すべては今」との藤本さんの言葉に、「どれだけ勇気づけられたことか。こんにち襲名披露公演でまわりながら、文枝という名に迷いなく自信と誇りが芽生え始めたのも先生のお言葉のおかげです」と文枝は振り返る。
上方落語家の半生を描いた「鬼の詩」で第71回直木賞を受賞するなど、落語に関しても造詣の深かった藤本さんと、文枝は9月に開催された「第四回 社会人落語日本一決定戦」の席で再会することを楽しみにしていたが、その頃から藤本さんは体調を崩していたらしく、文枝も心配していたという。それからわずか2ヵ月後に触れることになった訃報に、文枝は「悲しくて、悔しくて、寂しくて、今はただ、ありがとうございました。やすらかにお眠りくださいの言葉しか思いつきません」と、肩を落とす。「先生が書かれた『蛍の宿』で主役の織田作之助をやらせていただいたのが私の忘れられない勲章です。フッフと笑いながら低い声で話す先生にもう一度会いたかったです」と、故人を偲んだ。
藤本義一さんは30日、肺炎のため死去した。79歳だった。
《花》
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