学童保育での事故は1年間で227件、骨折が8割…厚労省調査
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この調査は、学童保育において発生した「死亡事故や治療に要する期間が30日以上の負傷や疾病を伴う重篤な事故」で、2011年10月1日から2012年9月30日までに各自治体から報告のあったものを集計。同調査によると、33都道府県で事故が発生していた。
負傷などの内訳は、骨折が182件で80.2%を占め、次いで打撲・ねんざの23件となっている。1件だが、学童保育に向かう途中で車にはねられ、死亡した事例もあった。負傷した児童の学年は、1年生が87人ともっとも多く、学年があがるにつれ少なくなっている。
発生場所は校庭などの屋外が130件、体育館・遊戯室などの屋外とクラブ室・廊下などの屋内が、それぞれ40件ずつという結果だった。事故の原因は集団遊び中の転倒などが61件を占め、遊具からの転落などが54件、球技中の転倒などが43件と続いている。施設内を走る、階段や段差につまずくなどによる転倒や、児童同士のふざけあいによる転倒などのケースもあった。
全国に2万1,000か所以上あり、児童85万人以上が登録している学童保育。同省は、事故防止のためのポイントとして、「遊具の使用ルール・適切な使用方法について指導を徹底する」「集団生活の場としての環境を整える」「安全に関する指導を徹底する」「事故が発生した場合の対処方法を事前に準備しておく」の4つを挙げて周知を促し、各自治体に学童保育の適切な運営を求めている。
《黄金崎 綾乃》
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