小中高校のいじめは約14万件…半年間で昨年度の倍
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同調査は、大津市の中学生が自殺した事件を受けて、全国の国公私立の小中高校と教育委員会を対象に実施。調査期間は2012年8月1日~9月22日(高校は8月23日~9月22日)。
いじめの認知件数は、小学校8万8,132件(2011年度:3万3,124件)、中学校4万2,751件(2011年度:3万749件)、高校1万2,574件(2011年度6,020件)、特別支援学校597件(2011年度338件)の合計144,054件。2011年度に全国の小中高校が認知したいじめは7万231件で、すでにこの半年間で昨年の2倍となった。
いじめの認知件数のうち、子どもの生命や身体の安全がおびやかされるような重大な事態に至るおそれがあると考える件数は、278件(小学校62件、中学校170件、高校41件、特別支援学校5件)であった。
いじめの態様について、もっとも多いのが「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる。」66.8%、次いで「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをして叩かれたり、蹴られたりする。」25.3%、「仲間はずれ、集団による無視をされる。」24.7%、「ひどくぶつかられたり、叩かれたり、蹴られたりする。」11.1%、「金品を隠されたり、盗まれたり、壊されたり、捨てられたりする。」11.0%の順に多かった。
学校と警察の連携について、「犯罪の可能性のあるもののうち、特に重篤と考えるものに限定して通報している」50.9%、「暴力行為をはじめ犯罪の可能性のあるものはすべて通報している」37.6%、「特に通報していない」11.4%であった。なお、文部科学省は11月2日に、犯罪行為に相当するいじめを警察へ相談・通報するよう、教育委員会や学校長に通知した。
《工藤 めぐみ》
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