毎年恒例の「福袋」、男性6割が購入予定で“福袋男子”のきざし!?……ワールド調べ

　ワールドは28日、「アパレル（衣料品）の福袋に関する意識調査」の結果を公表した。調査期間は10月9日～11日で、関東1都3県（東京、神奈川、千葉、埼玉）に住む20歳～49歳の男女1000人から有効回答を得た。

　まず「アパレル福袋の購入予定」について尋ねたところ、10月上旬の時点で51.4％が「アパレル福袋の購入を予定している」と回答。2人に1人がアパレル福袋の購入を予定していた。「はい」と「検討中」をあわせると、実に9割以上が購入予定者。ちなみに男女別で見ると、女性で購入を決めている人が41.8％なのに対し、男性は61％と大きく上回っていた。

　そこで「アパレル（衣料品）の福袋はふだんどこで購入しますか（お答えはいくつでも）」と尋ねたところ、女性は1位「ファッションビル・商業施設」、2位「百貨店」という回答が1位と2位を占めた。ちなみにこの回答は昨年と同一だ。これに対し、男性は1位「百貨店」、2位「セレクトショップ」となり、女性より「セレクトショップ」の項目が15％高くかった。女性は男性より「ファッションビル・商業施設」が22％以上高く、かなり男女で差があることが明らかとなった。

　さらに、「ブランド公式サイト」「百貨店・ファッションビルのサイト」「通販専門のサイト」など、ネットショッピングのサイトについて、「20代男性」が「40代男性」の2倍近く高い購入割合を示した。若い世代、特に20代を中心にネットショッピングの割合が高くなっていることが裏付けられた形だ。

　実際、「並んででも福袋を買いたい」という人は少ないだろう。「行列ができていた場合、どのくらいの時間なら並べるか」という質問では、昨年と大きな違いが現れており、「30分以上並んでも買う」の割合が33％と、前回と比べて約5％も下がった。それに対して「並ばない」という回答が31.4％と前回より7％以上伸びた。長時間かけて並ばなければ購入できない福袋よりも、ネットで簡単に予約でき、正月休みに家でゆっくり過ごしながら、好きなブランドや好きなお店のファッションを楽しみたい、そんな人が増加しているといえそうだ。

　なお福袋の中身について「入っていて欲しいマストアイテム（複数回答）」について尋ねたところ、昨年に引き続き「アウター」が1位。福袋が販売される時期、また、単価が高い商品がお手頃価格で購入できるというところから「アウター」をはじめ、「ジャケット」「ニット」が上位を占める結果となっている。

　今回同社では、アパレル製品をよく買う地域（表参道・原宿・新宿）と福袋に求めるアイテムの関連性を調査。表参道男子は、95％が福袋にはアウターを希望。さらにジャケットの割合も52％とやはり土地柄、モード系の洋服で固める傾向から、コート・ジャケットが人気だった。原宿男子は唯一、アウターよりジャケットの割合が多く、約7割がジャケットを希望した。新宿女子はアウターとニットが同率で70％。さらにワンピースも54％とファッション雑誌の「steady」や「MORE」に代表されるようなフェミニンなスタイルの女性が多いことを伺わせた。一方、原宿女子は他と比べて、バックの割合が32％となり、非常に高かった。こちらは同じ雑誌でも「zipper」や「SEDA」のイメージといったところで、ガーリーなスタイルの女性が多いようだ。

　ワールドでは、TAKEO KIKUCHI、HusHusH、OZOCなどメンズ、レディース、キッズ全43ブランドで、福袋を今回販売する予定。一部先行予約も可能となっており、今年から新しくメンズの福袋の展開もスタートするという。店頭で並ぶドキドキ感も捨てがたいが、並ばなくても買える福袋のWeb購入も、かなりのオススメだ。