コーヒーに含まれるポリフェノールに血管内皮機能改善作用と体脂肪低減作用…花王調べ
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その結果、クロロゲン酸類に、血管壁の収縮や緩みを調節して血圧を正常に保つなど重要な役割を担っている、血管内皮機能を改善する作用を見いだし、また、血圧がやや高めの方を対象とした試験で血圧改善が認められたという。同時に、この作用を十分に発現させるためには、クロロゲン酸類を豊富にするとともに、焙煎工程で生じる酸化成分(ヒドロキシヒドロキノン)を低減させたコーヒーが有効であることを明らかにした。
更に、このコーヒーを用いてBMIが平均27.7の人を対象とした試験で、クロロゲン酸類が体脂肪や体重を低減する作用を有することを見いだした。クロロゲン酸類の継続摂取によりエネルギー消費、特に脂質燃焼量が有意に増加することが確認されていることから、体脂肪の低減は体内での脂肪消費を高める作用によるものと考えられるという。
これらの研究成果は世界のコーヒー関連研究者が集う、11月にコスタリカのサン・ホセで行われた第24回国際コーヒー科学会議「ASIC」で発表している。同社は、今後、クロロゲン酸類の機能や焙煎で生じる成分の影響について詳細な研究を進めていくとしている。
《浦和 武蔵》
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