葛飾柴又に「山田洋次ミュージアム」がオープン
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ミュージアムの感想を求められた山田監督は「ずっと相談にのっていて、自分のプランも入れてもらっていたので、内容は知っていたのですが、こんなに良く出来ているとは思いませんでした」とコメント。同時に「50年間映画を作ってきましたが、来年からはほとんどの劇場がデジタル上映になってしまう。やむをえない事だとしてもあまりにも急激な事だったので、世界中の映画人がとまどいを感じていると思います。技術革新に異議を唱えるわけではありませんが、今回のフィルムからデジタルへの革新が、サイレントからトーキーへと変わったのと同じようなものかは疑問に感じています。デジタルへの移行はもっと議論しながらしていくべきだったのではなかったかと思います。“フィルムよさよなら”というのがミュージアムの第二のコンセプトです。この部分はかなりお客さんに伝わるのではないかと思います」と話した。
また、「家族関係は今も昔も変わらないものだと考えられますか?」との質問には「変わらないというよりも、家族関係が消えつつあるという考えです。見ている時は覚えているけど、起きてしまったら覚えていない夢のように、日本人の中から家族が消えようとしているのではないかと思う。今、家族がどうあるべきかを考えなきゃいけない時期だと思う」などと回答した。
山田洋次ミュージアムでは、デビュー作「二階の他人」から最新作「東京家族」までを8つのテーマで紹介。全作品の予告編を鑑賞できるコーナーもある。
《RBB TODAY》
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