相次ぐ子どものいじめ問題、尾木ママが根絶を訴える 「誰も得しないのがいじめの本質」 | RBB TODAY

相次ぐ子どものいじめ問題、尾木ママが根絶を訴える 「誰も得しないのがいじめの本質」

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 後を絶たない子どものいじめ問題を受け、“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹氏が、自身の公式ブログを通じ、改めていじめの根絶を訴えている。

 12日に厚生労働省が発表した、職場でパワーハラスメントを受けている従業員が25.3%に上るという調査結果を受け、13日に更新したブログで「驚きです。日本の働く人、4人に1人がパワハラ被害者」「これじゃ、子どものいじめ、なくならないよー」と驚きを示した尾木氏。翌日のエントリーでも、「いつの間にこんな、強いもの勝ち、弱いものいじめ、日本社会に!?」と、いじめ問題がなくならない社会を嘆くとともに、「パワハラ、いじめ、セクハラ。どれも相手大切にできない、優しさ忘れた人権侵害。野蛮。恥ずかしい」と断じた。

 以降も尾木氏は、自身のブログでいじめ問題について言及。「いじめは犯罪」であり、「いじめる側に正義ありません」と尾木氏。教育者の立場として、「もちろん、いじめてしまうこころを理解して立ち直りを支援することは教育的に当然です」としたが、だからといっていじめる側に、いじめて良い理由はないと断言。「いじめという方法は、こころへの虐待行為だからです」「いじめは人権侵害です。だから、いじめる側にどんな理由があっても人権侵害は許されないのですね」と、いじめが犯罪であるとした理由について説明した。

 また尾木氏は、保護者の中にも、子ども時代にいじめ被害にあったことで、大人になっても対人不信やパニック障害、適応障害など、トラウマを克服できずにいる人が少なくないことについて言及し、そうした人々に向け、「苦しまないで、自分責めないでね」「あなた自身の毎日、しっかり見つめ、自分誉めてあげて。愚痴ってね」と呼びかけた。

 こうした尾木氏のブログを受け、コメント欄には賛同する声とともに、読者自分やその子どもが受けたといういじめの体験談も寄せられた。そうした声を受け、尾木氏は「なんて被害でしょうか!! 傍若無人!! 非人間的!! 許しがたいですね」と憤慨。「被害者のこころ、バラバラです。加害者のこころ、ねじれて人間らしさ失います。周りで見ている人のこころ、縮みます…。だれも得する人いないのがいじめの本質!」と断じるとともに、たとえ加害者が“妖怪や怪物”のような相手でも、周囲の人間が「意識高め、動き、優しい眼差し持って」対応することで「必ず克服できます。いや、克服しましょう!!」と説き、いじめ問題の根絶を訴えた。

《花》

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