【木暮祐一のモバイルウォッチ】第23回 最優秀賞賞金100万円! 東京国際スマートフォン アプリアワード開催
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NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの通信3社と、日本マイクロソフトが特別協賛し、またインデックスやDeNA、ドワンゴなど多数のモバイルコンテンツプロバイダーも協賛として参画している。最優秀賞賞金は100万円、その他にも多数の賞が設けられている。また学生のみが対象となるが、アプリの開発まではできなくても画期的なアプリのアイデアがあれば企画書のみで応募可能できる「学生部門」が設けられた。学生部門でも大賞で30万円の賞金が用意されている。アプリの開発を要する「一般部門」の応募対象者は個人、個人グループ、法人などでも参加が可能、もちろん学生でも応募ができる。一方、企画書で挑戦可能な「学生部門」は、作品応募時点(2013年2月)に学生(大学院生、大学生、高校生、中学校生、小学生、専門学校生、予備校生、インターナショナルスクール生その他これに準じると主催者が認める国内外の学校の生徒)である必要がある。
「一般部門」「学生部門」とも、主催者やテーマ出展企業より提示された応募テーマに沿って、アプリの開発あるいは企画を考え応募するものとなっている。2013TSPAAでは、テーマ出展企業として、全日本空輸(ANA)、WWFジャパン、明治の3社が協力している。
このアワードの開催に先立ち、12月13日には学生を対象とした「学生部門オリエンテーション」が開催され、アワードの概要の解説や新設部門となる「学生部門」の紹介などが行われた。オリエンには大学生や専門学校生など入賞を目指す多数の学生が参加、アワードのオフィシャルアンバサダーである女子大生3名が司会を務めイベントは和やかに進行した。
まず冒頭では、前回の2012TSPAAで審査委員長を務めさせていただいた筆者から、昨年の入賞作品の紹介や審査におけるポイントなどを説明させていただいた。
続いて、審査委員でもあるニッポン放送アナウンサー・吉田尚記氏が、アプリ開発における独自の視点を披露した。吉田氏いわく「アプリはマスプロダクツばかりではなく、ニッチなもの、場合によってはだれか1人のためのものでもいい。自分が欲しいと思う個人的なニーズが、ほかの人の大きなニーズを掘り起こすこともある」と持論を説明。またアプリ企画の視点として「たとえば画面表示しないアプリなど奇想天外な発想からアイデアを広げていくのもあり」とアドバイス、学生に向けエールを送った。
2013TSPAAから特別協賛として参加することになった日本マイクロソフトからは、Windows 8エバンジェリストの渡辺弘之氏が登壇。一般部門に設置された「Windows 8特別賞」(賞金20万円)に関連し、Windows 8やWindowsストアアプリケーションについて説明を行った。2013TSPAAでは、Windows 8が搭載されているタブレット端末で実行できるWindowsストアアプリケーションの応募も可能となっている。また、Microsoft Student Partnersの学生である慶應義塾大学1年生の高橋俊成氏が壇上で5分プログラミングを披露。メモアプリのコーディングを早業で実演し会場を騒然とさせた。
前回の2012TSPAAで最優秀賞を受賞したエキサイト スマートフォン推進室プロデューサーの小島靖彦氏からは、受賞したアプリの開発体制や手法などを紹介いただき、プロの視点からのアプリ企画のコツや、今回の応募テーマに対する傾向と対策が説明された。
オリエンの締めくくりは、ニコニコ動画を運営するニワンゴ 代表取締役社長の杉本誠司氏より、ニコニコ動画の戦略や、ニコニコ動画の利用動向から見えるメディア構造などから、コンテストに臨む学生に対して助言をした。「ニコニコ動画は会員が3000万人を超えているが、全員に向けたコンテンツなどありえなく、多様な考え方や目的、趣味などを共有する人たちがそれぞれ独立してメディア機能を確立している。各セグメントはお互いに干渉しない。それらが集合して総合メディアプラットフォームとして機能する。8億人のユーザーがいるfacebookも同じ。したがって、平均的に狙うのか、特定のセグメントを狙うのか、しっかりイメージすることが重要」とヒントを提示した。
コンテストの応募受付期間は2013年2月1日から2月28日まで。厳正な審査のうえ、受賞発表と表彰式は2013年4月17日を予定している。今回開催されたオリエンテーションに参加していなくても、もちろん応募は可能である。
《木暮祐一》
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