スタート当日、フェス会場となった渋谷エリアには、参加アーティストである「androp」/「TheBeatmoss」/「BOOM BOOMSATELLITES」/「N’夙川BOYS」のファンが、スマートフォンとヘッドホンを持って集まった。それぞれ、自分の好きなアーティストのポスターにスマートフォンをかざし、目の前に浮かび上がったアーティストに手がふれるくらい寄ってみたり、引きや横など様々な角度から観てみたりと、自分だけのスペシャルライブを思い思いに楽しんでいた様子。
同ARフェスでは、スマートフォンのかざし方により、アーティストに近づくことも、横から見ることもでき、自分の好きな位置で自分の為だけに演奏してくれているかのようなステージを体感することができる。これを実現したのが、史上初となる「実写の3次元(3D)レイヤーによるAR動画コンテンツ」。これは、 複数の実写映像を3次元空間上にレイアウトし、それぞれの映像の向きや位置を視聴方向に応じて切り替えることで、実写映像のリアリティを向上させたコンテンツで、新開発のAR表現技術“LiveAction AR”技術を利用して実現しているという。
また、画像認識・空間認識などの認識技術には“SmartAR”が利用されている。SmartARは、スマートフォン等のカメラで撮影した際、画面に通常の視覚では知ることができない情報や仮想的な物体などの付加情報を表示させることができる「拡張現実感(AR)」技術。2次元バーコード等のマーカーを必要としないマーカーレス方式で、物体自体を高速認識し、カメラの動きに付加情報を高速追従させ、現実の3D空間上に広がりをもって表示できるのが特徴。
今回の「Headphone Music Festival」は、スマートフォンの普及により音楽がより手軽に楽しめる様になった反面、音楽を聴くという体験自体にワクワクしたり、心が動いたりといった機会が減ってきている中、スマートフォンで楽しめるワクワクするような音楽体験のカタチを探した結果生まれた企画とのこと。ヘッドホンを変えることで音場が変わったり、自分の好きな位置からライブが楽しめたり、色々な体験の仕方があるので、自分だけのパーソナルライブを楽しむことができるという。同社では、今後もソニーならではの新しい音楽体験を届けていきたいとしている。