神と呼ばれた男、神を創った女……映画『ヒッチコック』
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
映画の完成度の高さから、全米では11月23日に公開を早め賞レースに参戦した。そのかいあって、12月13日に発表された第70回ゴールデングローブ賞では、ヘレン・ミレンが主演女優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。年明けに発表される第85回アカデミー賞でも、メイクップ賞ノミネート対象作品に選ばれた。
初公開された『ヒッチコック』ポスター画像は、アカデミー賞の赤絨毯を連想させる背景をバックに、特殊メイクを施したアンソニー・ホプキンスとミレンの主演2人が並ぶ。
“サスペンスの神”と崇められたヒッチコックだが、“アカデミー賞に嫌われた男”でもあった。そんな無冠の帝王を支え続けた女性がいる。彼女の名はアルマ。ヒッチコックの生涯ただ一人の妻だ。映画は、神と、その神を創った妻による、『サイコ』の成功に至るまでの道のりとふたりの天才を、時にユーモラスに、時にドラマチックに描く。
主演は『羊たちの沈黙』でアカデミー賞主演男優賞を受賞し、「サー」の称号をもつアンソニー・ホプキンス。妻アルマには『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞し、「デイム」の称号をもつヘレン・ミレン。ホプキンスが特殊メイクを施し、ヒッチコックの人間性に迫る。「映画ファン、ヒッチコキアンならずとも、要注目の作品です」(映画関係者)。
監督:サーシャ・ガヴァシ(『アンヴィル!夢を諦めきれない男たち』)
脚本:ジョン・J・マクロクリン(『ブラック・スワン』)
《高木啓》
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