2012年の「セキュリティ十大ニュース」、JNSA発表……標的型のサイバー攻撃が増加
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2012年の十大ニュースでは、1位にサイバー犯罪捜査の難しさを浮き彫りにした「遠隔操作ウイルス誤認逮捕」が選ばれた。以下2位に、不正アプリに代表される「スマートフォンに迫る脅威」、3位に「ファーストサーバの障害とデータ消失」が選ばれている。
そのほかにランクインしたニュースを見ると、手の込んだ標的型のサイバー攻撃に関連するニュースが増加したのが特徴となった。これらの攻撃は、昨年の十大ニュースにも登場しているが、その影響や広がりが深刻になりつつあることが、ニュースの背景にあると、選考委員会では指摘している。
「セキュリティ十大ニュース」は、ネットワークリスクマネジメント協会(NRA)が2001年より発表を開始。同団体が解散して以降、2009年からはJNSAが引き継いで発表を行っている。今年の選定委員および解説は大木榮二郎/青嶋信仁/織茂昌之/片山幸久/加藤雅彦/川口哲成/岸田 明/小屋晋吾/小山 覚/杉浦 昌/竹内和弘/平田 敬/下村正洋の各氏が務めた(敬称略)。
■JNSA 2012セキュリティ十大ニュース
第1位 遠隔操作ウイルス誤認逮捕
第2位 スマートフォンに迫る脅威
第3位 ファーストサーバの障害とデータ消失
第4位 警察庁が「ネットバンキングの不正送金手口」に警鐘
第5位 広がる標的型攻撃
第6位 「防衛省、サイバー攻撃に対処する初の指針を策定」
第7位 2.2万人の情報セキュリティ人材不足
第8位 「著作権法改正への抗議攻撃」
第9位 「不正アクセス禁止法」改正
第10位 日米共同の作業部会、クラウドの課題を報告
番外 尖閣諸島問題によるWeb改ざん事件増加
《冨岡晶》
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