【2013年】主要IT企業の年頭所感 その6
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■株式会社ジュピターテレコム代表取締役社長森修一(社員向け)
有料多チャンネル放送加入者数の伸びが鈍化し、競争が激化する。まず、auスマートバリューや「J:COM TV My Style NEXT」などのネット軸による加入増に力を入れ、さらにさまざまな切り口からサービスを提案する。メディア事業部門のチャレンジは、ケーブルテレビ事業者向けの「IP-VOD」サービスだ。今年は、次世代STB(セット・トップ・ボックス)も市場に投入する。
住友商事とKDDIによるTOBとJCNとの統合が予定どおり進めば、新生J:COMは、日本の全世帯の半分をカバーする巨大企業となる。
■UQコミュニケーションズ代表取締役社長野坂章雄
次世代 WiMAXサービス「WiMAX 2+」(ワイマックスツープラス。仮称)の導入について、検討を進める。そのために、総務省に新たな20MHzの周波数割当を要望し、その新しい電波を利用して、「WiMAX 2+」を導入していきたい。これにより、データ通信量の飛躍的な増大に伴う周波数逼迫に対応していく。
■日本ユニシス株式会社代表取締役社長黒川茂
日本ユニシスグループは「中期経営計画(2012→2014)」の2年目だ。中期ビジョンとしては「ITの最適化を実現できるNo.1パートナーとなる」「ITを梃子にお客様に付加価値を提供できるパートナーとなる」「ITを活用し社会基盤の提供に貢献できるパートナーとなる」を掲げる。
「サービス連鎖の強化」や「導入型ソリューション」などを推進しする。またパブリッククラウド、プライベートクラウドなど多種クラウドが混在する複合システム環境での構築・運用技術を強化、収益基盤の安定化を図る。市場では、企業と消費者との接点を強化するマーケティング分野や、環境にやさしい社会基盤再整備分野などで需要が見込まれる。早期に売上高3000億円への回復を目指す。
■クアルコムジャパン株式会社代表取締役社長クリフォード・フィッキ
スマートデバイスの市場は多様化し拡大していく。スマートフォンやその他のプラットフォームの進化を支える製品としてクアルコムはSnapdragonの開発を強化している。昨年はSnapdragonを搭載したWindows RTのデバイスも発売され、市場の拡大が見込まれる。
スマートフォンは新興国市場にも広がる。クアルコムでは、レファレンスデザインを提供することで短期間にスマートフォンの発売が可能となるQualcomm Reference Design(QRD)に取り組んでいる。いっぽうデータトラフィックの拡大が世界的な課題になっており、技術開発を進めている。また、あらゆる物がネットワーク化される“Internet of Everything”への取り組みを強化している。
■ITホールディングス株式会社代表取締役社長岡本晋
ITHDグループは、昨年から中期経営計画「Brave Steps 2014」を開始し、「トップライン重視」「as One Company」「進取果敢」を基本コンセプトに、「サービス化」「グローバル化」に取り組んでいる。
2013年はクラウドやスマートフォンが普及し、システムで大量のデータを瞬時に処理し、その集積したデータで顧客のビジネスに貢献することが求められる。当社グループは、ビッグデータソリューションの提供を進める。事業会社各社がそれぞれの強みを発揮し、サービス化へのシフトをより鮮明にしていく。
《RBB TODAY》
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