NICT、専用記憶回路のない機器で秘密情報を秘匿管理する技術を実証……M2Mで活用
ブロードバンド
セキュリティ
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
NEC、AESに代わる高速・軽量な新暗号技術「TWINE」開発……センサ機器から安全にデータ収集
-
ソフト不要の指紋認証型セキュリティポータブルSSD・HDDを6機種

製造時の環境要因により生じる、個々のICチップの物理的特性の違い“チップの指紋”を活用した技術とのこと。同一の評価環境に2種類の“チップの指紋”を実装し、秘密情報を秘匿管理する技術「PMKG-RT」について大規模実験を行い、統計学的にその安全性を世界で初めて実証した。「PMKG-RT」は、電気通信大学、東芝が共同で開発した技術だ。
一般的に、暗号・認証技術をハードウェアで実現するためには、(1)暗号・認証のための演算を行う回路および(2)暗号・認証に必要な秘密情報が漏えいしないように管理する回路(鍵管理部)が必要となるが、ICチップの製造コストを押し上げる要因となっていた。そのため新技術は、鍵管理部をチップの物理的な個体差を用いて代替することで、コスト面で大きなメリットがあるという。今後、研究開発を重ねることで、M2M(Machine-to-Machine)通信やサイバーフィジカルシステムなどにおいても、廉価に安全な暗号・認証を実現する技術となる見込みだ。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/