SNSとの付き合い方、今後は“ソーシャルデトックス”が重要に……ユーザー1000人アンケート
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調査期間は2013年1月15日~16日で、アンケートサイト「アイリサーチ」登録モニターのうち、SNSを利用する首都圏、関西、愛知県の20歳~49歳の男女1000人から有効回答を得た。
「面識がない人からのリクエスト」「コメントにはレスをしない・されないと不安」「5分以内にイイネされないと不安」など、SNSユーザーなら、一度はさまざまな局面で“SNS疲れ”を感じたことがあるだろう。最近では、会社の人間関係を背景とした「ソーシャルハラスメント」、さらには、行き過ぎたSNS疲れやSNS依存化の毒気を抜くという「ソーシャル デトックス」という言葉も生まれてきている。SNSを休んだ時間をどのように使うかが今年2013年の課題となってくるだろう。
まず基本となる背景を探るべく、「SNSを利用している際の端末」を聞いたところ、もっとも多かった回答は「PC」の91.7%。それに次いで「スマートフォン」が53.9%、「携帯電話」が21.1%となっている。7割以上の人が、移動中でもSNSを利用できる状態にあると言える。「SNSを利用する時間」を1日平均で聞いてみたところ、1位は「30分以内」の27.7%、2位は「10分以内」の23.7%・3位は「1時間以内」の18.6%となった。毎日30分と仮定すると、1か月で累計15時間をSNSに費やしていることになる。また「もっともよく利用する時間帯」は、「夜間」(21~24時頃)が41.5%で1位だった。
次に「SNSを利用して良かったこと」を聞いたところ、1位は「暇つぶしができるようになった」で50.2%。以下2位「昔の友人などと再会することできた」30.4%、3位「友人が増えた/友達の輪が広がった」25.3%となった。一方「SNSを利用して、不満に思ったことがあるか」という質問に、男性の57.2%、女性の70.8%が「ある」と回答した。「SNS=暇つぶし」としつつ、その実、多くの人がストレスを感じている実態があきらかとなった。具体的な「SNSを利用し不満に思った理由」では、「面識がない人からのリクエストがあること」「自らの書き込みの返事があったか気になってしまうこと」「SNSに拘束されるようになったこと」などが上位に上げられている。なお「SNSを利用していて一日中SNSをしていたいと思うときがあるか」と聞いたところ、「そう思わない」が40.7%でもっとも多い。「SNSを利用していて面倒に感じることがあるか」という質問では、「ややそう思う」が41.9%で最多。「とてもそう思う」の9.7%を合わせると、51.6%と過半数となる。
そこで「SNSを休む時間がほしいと思うときがあるか」と聞いたところ、年代が若くなるにつれて「そう思う」という回答が多くなる傾向が見られた。特に20代が休みたいと思っている割合がもっとも多かった。しかし、今後のSNSの利用の頻度を聞いたところ、「現状の頻度を維持して続けたい」が66.5%でもっとも多い回答となっている。「利用頻度を減らして利用し続けたい」という24.1%の人たちは、「ソーシャル デトックス」の必要性を感じている人たちだと言える。
今回の調査結果について、銀座泰明クリニックの茅野院長は、「当院にはSNSが誘因と思われる患者さんも来院されています。『ソーハラ(ソーシャル ハラスメント)』とも言われている新しい精神的なトラブルです。今回の調査結果をみると、若い人ほどSNSを休む時間が欲しいと思っており、面倒と答える人が50%以上いることが分かりました。『ソーシャル デトックス』という新しい言葉が書かれていますが今後、SNSと上手く付き合っていくために、たとえば、寝る前や日曜日にはSNSを休んでみる、その代わり、他人の目を気にすることなく、自分の好きなことに打ち込んでみる、などしてみてはどうでしょうか」とのコメントを寄せている。
■銀座泰明クリニック
http://www.ginzataimei.com/
《冨岡晶》
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