アニー賞 最優秀賞は長編部門「シュガーラッシュ」、短編部門「紙ひこうき」
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アニー賞は国際アニメーションフィルム協会ハリウッド支部が、毎年米国内で公開されたアニメーション作品の中から優れた実績を残した作品、スタッフを顕彰するものだ。アニメーション業界における、アカデミー賞的な位置づけにある。
今回は注目されるアニメーション映画部門最優秀作品賞をディズニースタジオの『シュガーラッシュ』(リッチ・ムーア監督)が、短編アニメーション部門を同じくディズニースタジオの『紙ひこうき』(ジョン・カーズ監督)が受賞した。ディズニースタジオのダブル受賞となった。
『シュガーラッシュ』はゲームの世界を舞台にしたファンタジックな冒険ストーリー。作中にタイトルを超えて様々な人気ゲームのキャラクターが多数登場することも話題を呼んでいる。国内では3月23日に全国公開予定だ。
一方、『紙ひこうき』は、不思議な紙ひこうきを中心にある駅のホームで出会ったふたりのラブストリーを描く。白黒アニメーションでの表現が特長となっている。こちらも『シュガーラッシュ』と同時上映というかたちで、3月22日に劇場公開される。
『シュガーラッシュ』は、このほか監督賞、音楽賞、声優賞、脚本賞(いずれも映画部門)の4つの賞を獲得、5部門受賞で他作品に差をつけた。このうち音楽賞の受賞者には、AKB48による挿入歌を提供した秋元康さんの名前も挙げられている。
日本と関係のある作品では、日本のCGスタジオであるポリゴン・ピクチュアズが制作した(製作はディズニーTVアニメーション)テレビアニメ-ションシリーズ『トロン:ライジング(Tron: Uprising)』が、プロダクションデザイン賞(テレビ部門)、キャラクターデザイン賞(テレビ部門)とデザイン関連の2部門で受賞したのが注目される。
一方、『コクリコ坂から』で脚本賞(映画部門)にノミネートされていた宮崎駿さんは受賞を逃した。
アニメーション映画ではこのほか、『メリダとおそろしの森』(プロダクションデザイン賞、編集賞)、『パラノーマン ブライス・ホローの謎』(キャラクターデザイン賞、キャラクターアニメーション賞)、『不思議の国のガーディアン』(アニメーション・エフェクト賞、ストーリーボード賞)が、2部門ずつ賞を分け合った。アニー賞は、かつて受賞が一作品に集中する時期もあったが、ここ2、3年は複数の作品で分け合っている。受賞の多いCGアニメーションを中心に作品のクオリティが高い場所で平準化されているとも言えそうだ。
スペシャル番組では『怪盗グルー:ミニオンマイム(Despicable Me: Minion Mayhem)』、テレビ番組(一般)では『ロボット・チキン:DCコミック特別版(Robot Chicken ‘DC Comics Special)』、ゲーム部門ではソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカのPS3ゲーム『風ノ旅ビト』がそれぞれ最優秀作品となった。
アニー賞 公式サイト
http://annieawards.org/
[作品部門受賞作品]
■ 最優秀映画賞(Best Animated Feature)
『シュガーラッシュ』ウォルト・ディズニー・スタジオ
■ 最優秀スペシャル番組賞(Best Animated Special Production)
『怪盗グルー:ミニオン・マイム』(Despicable Me: Minion Mayhem)イルミネーション・エンターテインメント
■ 最優秀ショートアニメーション賞(Best Animated Short Subject)
『紙ひこうき』(Paperman)ウォルト・ディズニー・スタジオ
■ 最優秀テレビアニメーション賞(プレスクール部門)
(Best General Audience Animated TV Production For Preschool Children)
『Bubble Guppies ‘A Tooth on the Looth’』 ニコロデオン・アニメーション・スタジオ
■ 最優秀テレビアニメーション賞(児童部門)
(Best General Audience Animated TV Production For Preschool Children)
『Dragons: Riders of Berk ‘How to Pick Your Dragon’』ドリームワークス・アニメーション
■ 最優秀テレビアニメーション賞(一般部門)
(Best General Audience Animated Television Production)
『Robot Chicken ‘DC Comics Special’』Stoopid Buddy Studios
■ 最優秀ゲームアニメーション賞 (Animated Video Game)
『風ノ旅ビト』(Journey)ソニー・コンピュータエンタテインメントアメリカ
■ 最優秀学生作品賞(Best Student Film)
『Head Over Heels』 Timothy Reckart
《animeanime》
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