TSUTAYA 2012年のレンタル市場
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
2012年1月から12月における、両サービスのレンタル枚数の合計は7億5540万枚となり、昨年対比101.7%となった。これは過去最高となる。また、会員1人当たりのレンタル枚数も年間29.0枚と過去記録を更新している。
DVDレンタルの利用動向についてジャンル別に比較すると、昨今伸長が著しかった邦画や韓流テレビドラマのレンタル枚数が前年並みの100%前後と一段落した。この中で、洋画作品のレンタル数が前年同期比で107%と復調しており、今回の成長を支えた要因となっている。
ここ数年、映画館における観客の洋画離れが指摘されているが、レンタル市場においては、洋画の占める比率が興行収入に比べ高い傾向が見られた。これは、『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』などの大ヒット作品がレンタル視聴層からも歓迎されただけでなく、公開規模が小さかった作品、劇場未公開に終わった作品などが、堅調な人気を獲得することで、レンタル枚数の底上げにつながったことが見逃せない要因となっている。
今回発表されたレンタル数ベスト50の作品の中には、『マネーボール』、『ミッション:8ミニッツ』、『宇宙人ポール』など、興行収入が10億円未満とされる作品が14作品も含まれている。TSUTAYAでは、以前から新作映画の独占レンタルや、廃盤となった過去の名作の復刻などの取り組みをおこなってきたが、DVDレンタルが「面白い映画を再発見する機会」となっており、なかでも洋画が中心的な成果を挙げていると分析している。
2013年は、ミュージカル映画史上最大の興行成績を記録中の『レ・ミゼラブル』を筆頭に、コメディ作品としては異例のヒットとなっている『テッド』、不動の人気を誇るトム・クルーズ主演の『アウトロー』など、洋画に観客が集まっている。TSUTAYAでは今後のレンタル市場においても、さらなる好調が期待出来るとみている。
一方で、この2年ほど伸長が著しかった韓国ドラマを中心とするアジア製テレビドラマについては、1億3863万枚と昨年を若干上回るにとどまった。ブームの踊り場とも言える状況となった。
また、邦画については、一昨年と比較して大作が少なかったこともあり、8297万枚と前年をやや下回っている。
[多摩永遠]
TSUTAYA
http://www.tsutaya.co.jp/index.html
TSUTAYA 2012年のレンタル市場を発表 前年比1.7%増、洋画が好調
《animeanime》
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