【page2013】QRより簡単!マーカー画像を用意するだけ、自由度の高いARサービス
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そんなソリューションを実現できそうなサービスが、「Page2013」に出展されているスターティアラボの「ActiBook COCOAR」というソリューションだ。任意のJPG画像をサーバーにマーカーとして登録しておけば、スマホ側の画像認識アプリ(COCOAR:ココアル)がマーカーと認識した画像(看板、印刷物、風景など)に対して、リンクURLの表示、クーポンなどの画像表示、動画や音声の再生が簡単にできるというものだ。登録するマーカー画像と、認識対象は特別な紐付などは必要ない。
詳しい話をブースの担当者である木村愛氏に聞いてみた。まず、どんな会社や店舗が、どのように利用しているのだろうか。
「実際の事例では、たとえば、『Girls Bike』というバイク雑誌がバイクの写真からエンジン音を再生させたりして、アンケート誘導に使っています。不動産関係では、物件案内からマンションの内覧会の動画を再生させたり、ノベルティのカレンダーを撮影すると、その月のクーポンを表示させるようなサービスもあります。その他、ショップのカードやロゴの入った袋などからセールの案内を表示させたりと、さまざまです」。
同社は電子ブックソリューションも展開している。印刷所や出版社が自社の電子ブックに誘導するために「ActiBook COCOAR」を使うこともあるという。メーカーに対して、製品の写真や型番のラベルをマーカーにして、その操作説明書のPDFを電子ブックとして表示させる応用例も提案しているとのこと。これなら、オンライン版マニュアルしかないのにPCが壊れて読めない、といったトラブルにも役立ちそうだ。
マーカーの登録は簡単で、サーバーの管理画面からPC上に保存されたJPGファイルを指定するだけ。マーカーのサイズは、480×480ピクセル以上、1920×1920ピクセル以下のものであればどんな画像でも問わない。人の顔(写真)をマーカーにすることもできるそうだ。同様に、マーカーに対応するコンテンツや動作も、管理画面から簡単に設定できる。マーカーを変えずに、対応コンテンツだけ変えることもできるので、キャンペーンやセールごとに再生する動画や表示するクーポンなど切り替えることも可能となる。
マーカー画像と対応コンテンツが任意に設定できるということは、事前にAR用に画像やコンテンツなどを用意しなくても、既存の画像などを任意に組み合わせることもできるということだ。木村氏によれば、よくQRコードとの違いを聞かれるそうだが、「QRコードは、対象となる印刷物や商品に印刷しなければなりませんが、COCOARなら、すでに印刷されたカタログ、冊子、書籍をそのままマーカーにできます。事前に専用のチラシを作ったりする必要がありません。思いついたらすぐにAR誘導を始めることができます」。と、設定や利用の自由度が高いことを強調してくれた。マーカーやコンテンツの登録は3GBまでなら何点でも可能。ただ、再生する動画コンテンツをCOCOARのサーバーに保存すると、それなりにディスクスペースを消費してしまう。この場合、再生を外部のサービスなどを利用してURLでリンクさせてやれば、消費を抑えることができる。
現在はiOSのみの対応だが、春にはAndroid版もリリースされる予定だという。ActiBook COCOARの料金は、150万円(3GBのディスクスペース含む)で、そのほかに初期費用10万円と、アップデートなどのサポート契約に月15000円がかかる。
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