松田龍平、猫との共演に悪戦苦闘 「体に鮭をつけて誘導した」 | RBB TODAY

松田龍平、猫との共演に悪戦苦闘 「体に鮭をつけて誘導した」

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トークイベント「Meet the Filmmaker」(石井裕也、松田龍平)
トークイベント「Meet the Filmmaker」(石井裕也、松田龍平) 全 6 枚
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映画『舟を編む』主演の松田龍平と石井裕也監督が2月13日(水)、東京・銀座のアップルストアで行われたトークイベント「Meet the Filmmaker」に登壇。撮影中のエピソードなどについて語り合った。

三浦しをんの本屋大賞受賞小説の映画化。玄武書房辞書編集部の面々が紆余曲折を経つつも15年もの歳月をかけて辞書を編纂していくさまを描き出す。

松田さんと石井監督は同い年。これまでデビュー作の『御法度』の大島渚を始め巨匠から若き俊英まで多くの監督の下で作品に参加してきた松田さんにとって、今回が初めての同い年の監督となったが「同い年ということで何かあるのかな? と思ってたんですが、同い年ということよりも石井さん自身に難ありといいますか…(苦笑)」と苦労を匂わせる。撮影前や現場で役のイメージなどをすり合わせていく作業を監督と行なったそうだが「大変でしたが楽しい作業でした。監督は脚本をものすごく読み込んでいるから『何となくそう思う』だけでは勝てない。きちんと言葉にしないといけないというのは新鮮でしたし、なかなかここまで監督と話したことはなかったので特別な感じがします」と苦労も含めて充実した表情でふり返った。

これまでオリジナル脚本で作品を撮り続けてきた石井監督にとって、今回は初の原作もの。しかも本屋大賞を受賞し多くの人に読まれた人気原作ということでやりづらさはなかったのか? と問うと「そこまで変わりなくやれましたし、ネガティブな要素は一切なかった」と断言。「自分だけで作り上げられる世界観には限りがある。原作小説や脚本家による面白い部分を取り入れていくのは楽しい作業でした」と語った。

また、撮影中の印象深いエピソードとして、松田さんが挙げたのはネコのトラさんとの共演シーン。「脚本のト書きには『スタっと下りて、少し歩いてふり向く』とかジブリみたいな軽やかなイメージで書いてあるんですが、実際には全然動かない(苦笑)。断固として動かないから、体中に鮭をつけて匂いで誘導したりしました」と明かした。

ヒロインの宮崎あおいさんとの共演について観客から質問を受けると「あまり自分から発する人ではないから、こっちが話しかけないとずっと無言なんですが、話してみるとこっちが変な球を投げても返してくれるいい人です。馬締は(宮崎さん演じる)香具矢にひと目ぼれするんですが、本では想像し切れなかったものを『こういう感じか!』と思わせてくれる説得力がありました」とその魅力を語ってくれた。

『舟を編む』は4月13日(土)より公開。

《text:cinemacafe.net》

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