ルフトハンザの鮫肌飛行機
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
ルフトハンザテクニックは2011年半ばから、エアバス・オペレーションズやブレーメンのフラウンホーファー生産技術・先進素材研究所(IFAM)らと協同で、機体の多機能塗装の研究プロジェクトを推進している。
サメの革に見られる細かい溝(リブレット)は、乱流渦の発生を低減し、高速移動時の表面抵抗を小さくすることができる。この現象は約30年前から知られていた。IFAMは紫外線よって短時間で硬化する塗料を開発、サメ革の構造を航空機の塗膜に型押しすることが可能になった。この表面塗装を施すことで、燃料消費量が約1%減少するという。
試験では、実際の飛行状況下においてサメ革テクスチャー塗装の耐久性、経済性について調査する。ルフトハンザのエアバス「A340-300型」2機が、2013年夏まで行なわれる試験に参加し、それぞれの胴体と翼前縁部には、10×10cmの試験片8枚が貼付されている。今回の試験で良好な結果が得られれば、塗装面積を増し、また塗装の自動化も図る方向で研究は続けられる。
《高木啓》
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