10年後生き残るためにすべきこと~ビジネス環境の変化にも通用するスキルとは
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ソフトスキルとは、コミュニケーション、文化理解、リーダーシップ、ファシリテーション(グループワークを円滑に行う技術)など、答えのない問題について解決するためのスキルのこと。それに対し、マーケティング、財務、法務などに代表される特定の理論に基づくスキルをハードスキル(専門スキル)という。グローバル化の波により企業は国際競争力を失い、国内マーケットの縮小によりリストラや倒産を余儀なくされる企業も多い。大手企業に勤務していても予測のつかないビジネス・雇用環境の変化の波に襲われる今、こうした答えのない問題を解くためのスキルに注目が集まっているのだ。
今回の公開フォーラムを主催したビジネス・ブレークスルー大学は、経営コンサルタント・大前研一氏を学長とする経営に特化した大学。ディスカッションを通じて問題解決と実行のプロセスを徹底的に鍛え、座学だけでは学べないソフトスキルの習得を標榜している。100%オンラインで経営学の学士を取得できる、日本初の大学でもある。同フォーラムには、元リクルート社フォローで『坂の上の坂』(ポプラ社刊)の著作でも知られる藤原和博氏、同大学の教授で、デロイトトーマツコンサルティングディレクターのキャメル・ヤマモト氏が登壇。これからのビジネスを担っていく20代、30代のビジネスパーソンを前に、講演およびトークセッションを行った。
藤原氏は「今後必要になってくるのは、“情報処理力”ではなく“情報編集力”」であるとし、様々な事象を結びつけて一定解ではなく納得解を導くスキルを身につける重要性を説いた。また、“編集力”を養う第一歩として、“自己紹介”ではなく“自分プレゼン”というメソッドを紹介。会場にいた全員に実際に体験させるという参加型の講演となった。
キャメル・ヤマモト氏は、欧米・アジア・中東を歴任してきたグローバル人材コンサルタントとしてのキャリアから“今必要な人材”についての持論を展開。多様な専門性だけでなく、それを結びつけることができる人材こそグローバルリーダー像であるとした。10年先でも通用するスキルとして、図らずも両者とも“つなげる力こそ重要”との認識の一致を見る結果となった。
同フォーラムの様子は、ビジネス・ブレークスルー大学のHPで公開されている。関連の特設コンテンツも用意されているので、“10年後も食べていくための個人スキル”についてより深く考えたいという人は見てみるといいだろう。
次世代ビジネスパーソンのための10年先も食える・戦える・勝てるソフトスキル
http://bbt.ac/softskills/
《大木信景》
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