【MWC 2013 Vol.44】「Tmap」ベースのテレマティクスシステムはルノーでサービス開始……SK Telecom
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MWC 2013のデモ展示車両は、Tmapによるナビゲーション、モバイルネットワーク上のチャット、音楽配信、動画配信、動画・静止画のストレージサービスなどが利用できるようになっていた。車内の情報端末はスタンドアローンでもカーナビとオーディオとして機能するものだが、同端末がWi-Fiのアクセスポイントとなりスマートフォンと接続することで、これらのサービスを可能にしている。接続方式をBluetoothにしなかったのは、動画転送を含むさまざまなサービスを可能にしたいためとのことだ(SK Planet Tmap Business Team Manager Min氏)。SK Telecomでは、この接続のことをP2C(Phone to Car)と呼んでいる。
P2Cによるカーナビはクラウド上の渋滞情報、タクシー会社およびP2Cユーザーのプローブカー情報を利用しているそうだ。その他、Melon Chart(韓国内で歴代ヒットチャートの音楽配信を行っているサービス)、スマートフォン上の画像ライブラリやアルバムサービスの利用などをデモしてくれた。なお、MelonChartの接続は、バルセロナの会場から現地の3Gローミングで韓国のサーバーにつないでいたため、音楽の再生までには1分程度、動画は2分ほど待って再生されなかったので停止した。
もちろん、これらの機能としては、日産がカーウィングスでほぼ同様なサービスを市場展開しており、特殊なものではないが、モバイル通信事業者であるSK Telecomが主体となって自動車メーカーに働きかけ、オープンなサービスプラットフォームを作ったという点は興味深い。しかし、このサービスは現在、韓国でもルノーが対応しているのみで、HYUNDAIなど韓国の自動車メーカーとは交渉中とのことだ。
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