DJシャドウによる「ボーダークロッシング」の重厚なギターのイントロに乗ってショーがスタート。ファーストルックは、レオパード柄をジャカードで表現したライダースとジョッパーズパンツのセットアップに、足元は同じくレオパード柄とブラックのスムースレザーのコンビシューズ。 その後もレオパードやキリン柄や、動物柄のニット、毛足の長い起毛素材、アライグマのマフラーやライオンのベレー帽等、テーマである「アニマル」をストレートに表現したルック。
BGMがポップな曲調に変わると、それまでのベージュやブラウン等、アーシーなカラーから、ペールピンクやビビッドなイエローといったパステル、ネオンカラーが主役に。ピーターパンカラーのカーディガンや、羽根のようにカットされたシフォンが縫い付けられたパーカー、鳥の足をイメージした、シューズまで覆うネオンイエローのレッグウオーマー、カモノハシのブーティーやペンギンバッグなど、キュートなアイテムが提案された。
そして、ビースティーボーイズの「ライミン＆スティーリン」で最終章に。画家のミロコマチコが描いたアザラシプリントのマウンテンパーカーやストレートパンツ、そしてデザイナーの高島本人が「和歌山県高野口で見つけてすぐ創作の衝動に駆られた」と語る、編みたてのままの真綿を使った純白のファールックで幕を閉じた。
ショー後、高島は「今までのようにコンセプチュアルになりがちなショーとは違い、考えすぎず、素直にありのままの”カワイイ”を表現した。ランウエイにナチュラルなベニヤ板を敷いたり、デザイナーズブランドのコレクションが未経験の、フレッシュで素直な印象の10代モデルを起用することで、”ありのまま”を表現できたと思う」と話した。
