【13-14AW東京コレクション】クリスチャン・ダダは「融合」を落とし込んだデザインを披露
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前シーズン、服を氷の中に閉じ込めたプレゼンテーションを行った同ブランドは今回、ランウエイショー形式で、メンズをメインに、ウィメンズ服も発表した。
関西出身のバンド「ヴァンピリア(Vampillia)」による演奏とともにショーがスタート。テーマは「FENGHUANG(神話と現代)」。FENGHUANGは神話上の鳥、鳳凰のこと。「鳳」が雄、「凰」が雌を指すことから「融合」がコレクションのキーワードとなった。
ファーストルックは、カジュアルなシャツをベースにゴージャスなレースを施し、タックを寄せてエレガントに仕立てたスラックスを合わせた。他にも、ダウンのジャケットやパンツを刺繍やシルエットでエレガントに見せたり、ショーツとプリーツスカートを組み合わせたり、ハットやTシャツにスタッズを散りばめたりと、相異なる要素を融合させたデザインの、モノトーンのルック。
コレクション全体にみられる、シャープで流れるようなラインのカッティングは、鳳凰の翼をイメージしたもの。ヘアスタイルも長い尾羽のように、男女ともロングヘア。色のないメイクでアンドロジナスなキャラクターをつくりだし、性差を超えて同じデザインを着こなしている。
ウィメンズでは、バッスル風のシルエットや、高い襟でパフスリーブがクラシックなミリタリー調のコートや、素肌が見え隠れするボディコンシャスなドレスも登場した。
大きな鳥の翼やゴートヘア、ファーを使った高いプラットフォームシューズはオートクチュールのシューズデザイナー、串野真也が「天国への階段」をテーマに手掛けたもの。ここにもリアルクローズに、リアルでないファッション(オートクチュールシューズ)を融合させる、というアイディアが。
フィナーレでは、今季を象徴する5ルックを、鳳凰の5色、黒、黄、赤、青、白で披露した。また森川は今回、国際的な活躍が期待される気鋭デザイナーとして「DHL デザイナーアワード」を受賞。ショー後にはその授賞式が行われた。
《編集部》
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