【13-14AW東京コレクション】パリから東コレへ、日本的要素を融合させ、力強さを見せた「アライサラ」
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東京フィルハーモニー交響楽団による、スメタナ作曲の連作交響詩「我が祖国」より「ヴルタヴァ」の生演奏をバッグに、力強い女性像を描いた。
手捺染(なっせん)とインクジェット、西洋の衣服に京友禅の職人による日本画など、伝統技術と現代のテクノロジーを融合したデザインを追求。今シーズンのトレンドでもあるマニッシュなジャケットの襟やサイド、インナーなどには、色を抑えた染めがさりげなく加えられた。
アシンメトリーなジャケットのサイドや、身体の線を強調したブラックドレスの背中には、相反する要素が融合して、新しいものが誕生することを象徴するように、鮮やかなプリントが使われている。様々な柄や素材のコラージュも特徴だ。花柄は、コスモスの花を京友禅の職人が日本画のイメージで描いたもの。
「作品は東京コレクション復帰を決める前にデザインしたもので、もしパリコレクションを続けていたとしても、同じものを発表していたと思う。今は東京コレクションに世界から人が集まるようにしたいという思いでいっぱい。どのくらいかかるか分からないが、人生を掛けてやることが見つかった」と荒井はショー後に話した。
《樋口真一》
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