市販薬のネット販売、賛成6割・反対1割……シフトが大きいのは「育毛剤」
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それによると、「市販薬のインターネット販売」について、6割が賛成し、反対は1割にとどまった。ただし、「どちらでもない」が30.7%となるなど、(賛成の人も含めて)副作用が起きた場合や飲み合わせの判断などに不安や懸念を抱いている人も一定数存在することが明らかとなった。賛成派には、女性よりも男性が多いことが特徴的で、40代・50代男性では7割以上(40代:70.5%/50代:71.0%)が賛成と回答している。
「インターネットで市販薬の購入が可能になったら」という質問では、77.2%がインターネット販売を「利用したい」と回答。実際の購入意向については年代や性別による顕著な差はなかった。「今までは購入したことはなかったが、インターネット販売でならば買いたいと思う医薬品がある」と回答したのは、全体の46.2%。具体的な医薬品カテゴリでは、「滋養強壮剤・ビタミン剤」(10.0%)、「育毛剤」(9.7%)、「漢方薬」(9.5%)が人気だった。2011年度の販売高金額を元に市場規模を推計した結果、6,000億円強と推計されている市販薬市場全体が最大で約2,400億円程度拡大する可能性があると、調査では指摘している。
「これまでドラッグストアなどで購入していた市販薬について、今後はインターネットでも購入したいもの」という質問では、「育毛剤」(73.4%)がトップ。「妊娠検査薬」(65.7%)、「外用消炎鎮痛剤」(63.8%)も高い割合を見せている。「店員・薬剤師へ相談しにくいもの」「重かったり、かさばるもの」がポイントのようだ。
なお、市販薬のインターネット販売には、「商品が安いこと」(70.7%)、「品揃えが豊富なこと」(59.8%)、「副作用情報の表示」(52.1%)を求める声が多かった。とくに「副作用情報」に関しては、男性よりも女性のほうが求める割合が、どの年齢層でも高かった。「どこのサイトで医薬品を買いたいか」という質問に対しては、「薬局・ドラッグストアのサイト」(33.6%)がもっとも高い割合を示した。
市販薬のインターネット販売は、最高裁が1月11日に国の規制は違法とする高裁の判断を支持しており、現在厚生労働省が、新しいルールづくりを検討している。
《冨岡晶》
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