アヌシー国際アニメーション映画祭 公式セレクションに湯浅政明「Kick-Heart」や水尻自子「布団」など
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各7部門のうち、短編部門では4作品、テレビシリーズ部門で1作品、学生部門で3作品の合計8作品が本選進出となった。長編アニメーション部門のみは、後日発表となる。今後はこちらも期待したいところだ。
短編部門に選ばれたのは、『布団』(水尻自子)、『Kick-Heart』(湯浅政明)、『Not Over』(早井亨)、『雪女』(イジー・バルタ)である。水尻さんの『布団』は、第14回広島国際アニメーションフェスティバルや第16回文化庁メディア芸術祭などで受賞し、すでに国内では高い評価を受けている。
湯浅監督の『Kick-Heart』は、海外のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で制作費が募ったことで話題を呼んだ作品だ。サドとマゾのプロレスラーという奇妙な設定が、アヌシーの観客にどう受け入れられるかも気になるところだ。
早井さんの『Not Over』は富山水辺の映像祭2012でグランプリのほか、国内の各コンテストでも受賞歴がある。
一方、イジー・バルタ監督の『雪女』はチェコと日本の共作だ。イジー・バルタ監督は最近、日本でも長編の『屋根裏のポムネンカ』が公開されたことが記憶に新しい。小泉八雲の同名原作で制作された今作は、昨年、島根県立美術館で初上映されている。
またテレビシリーズ部門の『バナパラ』は、アヌシーでもノミネート経験がある『ウサビッチ』でプロデューサーだった村山太さんが関わっている。同作は沖縄コンテンツファンド投資1号として制作されている。これまでもアヌシーでは『ヤンス!ガンス!(MEAT OR DIE)』でもノミネートされていた
ことがある。2013年も公式作品選出になる。
学生部門は、多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科から冠木佐和子さんの2作品『Ici, la et partout』と『肛門的重苦』、東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻からキム・ハケンさんの『Maze King』となった。
一方、惜しくもノミネートは逃したが公式上映される作品もある。今回は坂井治さんの『デジタル』と坂元友介さんの『ウィー・ウィリー・ウィンキー』が選ばれている。
アヌシー国際アニメーションフェスティバルは、カンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立した歴史のあるフェスティバルとして知られている。
クロアチアのザグレブ、カナダのオタワ、日本の広島と合わせて世界4大アニメーションフェスティバルともなっている。またグランプリ受賞作は、米国アカデミー賞へのノミネート選考対象ともなる。今年の会期は6月10日から15日である。
[真狩祐志]
アヌシー国際アニメーションフェスティバル
http://www.annecy.org/
アヌシー2013 短編ノミネート作品(日本)
短編部門
『布団』 水尻自子
『Kick-Heart』 湯浅政明
『Not Over』 早井亨
『雪女』 イジー・バルタ
テレビシリーズ部門
『バナパラ第4話トレーラー』 城間英樹、福永周平、村山太
学生部門
『Ici, la et partout』 冠木佐和子
『肛門的重苦』 冠木佐和子
『Maze King』 キム・ハケン
パノラマ(選外)
『デジタル』 坂井治
『ウィー・ウィリー・ウィンキー』 坂元友介
《animeanime》
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