角川グループが統合……GHDが子会社を吸収合併、商号は「KADOKAWA」に
エンタープライズ
企業
注目記事

角川グループホールディングスは、28日開催の取締役会において、6月22日に開催予定の定時株主総会の承認を条件として、10月1日付で連結子会社9社を吸収合併するとともに、先立つ6月22日付で商号を「株式会社 KADOKAWA」に変更することを決議した。
角川グループホールディングスは2013年1月9日、マーケティング・物流機能を抜本強化すべく、子会社の角川グループパブリッシング(角川GP)を吸収合併し、グループの管理・統括に加え、出版物の営業・宣伝・資材調達を自ら行なうことなどを内容とする組織再編を発表した。
しかし、変化する外部環境にスピーディーかつダイナミックに対応し、収益力とキャッシュフローの向上を図り、機動的な新規事業の展開を加速させるためには、コンテンツと顧客を一つの会社に統合・結集する、さらなる組織再編が必要と判断した。
具体的には、角川グループホールディングスが、角川書店、アスキー・メディアワークス、角川マガジンズ、メディアファクトリー、エンターブレイン、中経出版、富士見書房、角川学芸出版、角川プロダクションの、連結子会社9社を吸収合併する。
角川グループホールディングスは商号を「株式会社 KADOKAWA」に変更し、自ら出版事業、映像事業、版権事業、デジタルコンテンツ事業等を行なう事業会社となる。連結子会社9社は解散する。
合併後の角川グループホールディングスは、これまで各事業会社が培ってきたコンテンツ創出力と個別のブランドを活かし、その価値を高めていく一方、グループ各社に分散していた共通機能の集約化を進めると共に、コーポレートブランド「 KADOKAWA」を強く打ち立て、国内外での事業展開の強化、世界で通用するコンテンツの創出に努める。
《高木啓》
特集
この記事の写真
/