同調査では、試験の出題範囲外の領域で、テレビやラジオ、新聞、インターネットなどで頻繁に取り上げられる人物や言葉にフォーカスし、高校生の書く能力を調査した。「ヒト部門」と「コト部門」を設け、ヒト部門では人物の顔を思い浮かべられることについても調査した。調査期間は3月22日~25日。有効回答数は310名(男子:155名、女子155名)。
漢字や英語名で正確に書くことができるか尋ねたところ、コト部門では、「環太平洋戦略経済連携協定(TPP)」が最多の70.3%、次いで「金融緩和」69.0%が続いた。「WBC(WORLD BACEBALL CLASSIC)」は、男子が52.3%に対し、女子が31.6%と男女差がみられた。ヒト部門では、総理大臣「安倍晋三」が漢字で書ける(61.9%)と顔を思い浮かべられる(83.2%)の両方で1位となった。
「ヒト部門」「コト部門」ともに政治関連用語が1位にランクインし、高校生の政治・経済への関心の高さがうかがえる結果となった。
一方、2020年東京大会の実現に向けて招致活動を行っている「オリンピック」を英語で正確に書くことができるかについて、40.3%が書けないと回答。また、2月26日に竣工した「歌舞伎座」を漢字で書くことができるかについて、49.4%が書けないと回答した。