ドコモ、クラウドサービスの性能を向上させる新技術を開発……ソースコードも公開
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NTTドコモは8日、クラウドサービスの応答時間を最大50%短縮するサーバ管理技術を開発したことを発表した。ソースコードは「OpenStack Foundation」へ提供され、「OpenStack」の最新版であるコードネーム「Grizzly」の標準機能として導入される。
「OpenStack」は、サーバ仮想化技術を用いて、一台の物理サーバを仮想的に複数のサーバのように動作させるクラウド基盤のソフトウェア。仮想サーバをユーザが利用するクラウドサービス毎に割り当てることが可能だが、今回開発されたサーバ管理技術は、応答時間の遅延の原因となっていたサーバ仮想化技術を利用することなく、OpenStack上で直接物理サーバをサービス毎に割り当てることを可能にするという。利用状況に応じて、仮想化サーバと物理サーバのクラウド基盤を切り替え可能で、本技術により、一般的なクラウドサービスであれば、応答時間を約10%~50%改善できるようになる見込みだ。
また仮想サーバ向けのOpenStack APIとの互換性が保たれているため、これまで仮想サーバ制御に利用していたソフトウェアでも、変更することなく物理サーバ向けへ流用できる。これにより、OpenStackのスケーラビリティを活用した、数百台規模の物理サーバ管理を実現している。
「OpenStack Foundation」は、インテル、NEC、HP、Rackspace、NTTデータなど850社以上が参加する、クラウド基盤を構築するオープンソースの作成を推進している団体。ドコモは、同団体に2012年から参加しており、物理サーバ管理技術に関して仕様作成およびソースコードの提供を通して貢献している。「OpenStack Foundation」では、4日に本技術のソースコードをgithubで公開している。
ソースコード公開URL:OpenStack Foundation
https://github.com/openstack/nova/tree/stable/grizzly
ソースコード公開URL:NTTドコモ
https://github.com/NTTdocomo-openstack
「OpenStack」は、サーバ仮想化技術を用いて、一台の物理サーバを仮想的に複数のサーバのように動作させるクラウド基盤のソフトウェア。仮想サーバをユーザが利用するクラウドサービス毎に割り当てることが可能だが、今回開発されたサーバ管理技術は、応答時間の遅延の原因となっていたサーバ仮想化技術を利用することなく、OpenStack上で直接物理サーバをサービス毎に割り当てることを可能にするという。利用状況に応じて、仮想化サーバと物理サーバのクラウド基盤を切り替え可能で、本技術により、一般的なクラウドサービスであれば、応答時間を約10%~50%改善できるようになる見込みだ。
また仮想サーバ向けのOpenStack APIとの互換性が保たれているため、これまで仮想サーバ制御に利用していたソフトウェアでも、変更することなく物理サーバ向けへ流用できる。これにより、OpenStackのスケーラビリティを活用した、数百台規模の物理サーバ管理を実現している。
「OpenStack Foundation」は、インテル、NEC、HP、Rackspace、NTTデータなど850社以上が参加する、クラウド基盤を構築するオープンソースの作成を推進している団体。ドコモは、同団体に2012年から参加しており、物理サーバ管理技術に関して仕様作成およびソースコードの提供を通して貢献している。「OpenStack Foundation」では、4日に本技術のソースコードをgithubで公開している。
ソースコード公開URL:OpenStack Foundation
https://github.com/openstack/nova/tree/stable/grizzly
ソースコード公開URL:NTTドコモ
https://github.com/NTTdocomo-openstack
《冨岡晶》
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