ダスティン・ホフマンにキスされた樹木希林
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以前から監督業に関心があったと言うが「なかなか飛び込む勇気がなくてね」(ホフマン監督)。そんな彼の背中を押したのは「もしこのシナリオで監督しないなら、別れるわ」と詰め寄った、36年間連れ添う愛妻の言葉だったのだとか。映画は、引退した音楽家たちが暮らす高級老人ホームを舞台に、穏やかな余生を送っていたレジー(トム・コートネイ)、シシー(ポーリーン・コリンズ)、ウィルフ(ビリー・コノリー)と、レジーとかつて“9時間だけ”夫婦だったジーン(マギー・スミス)が紆余曲折を乗り越えながら、ホームの閉鎖を阻止すべく、コンサートを成功させようとする姿を描いたもの。果たして伝説のカルテットが再結成し、4人の歌声が奇跡を起こすのか?
「人間誰しも歳を取るなんて思わずに生きているもの。しかし誰もが老いるし、それでも人生を生きることができると証明したいと願っている。この映画はそんなテーマを描いているんだ」とホフマン監督。たとえ名優であっても「ときには『あなたの年齢では、この役は演じられない』なんて言われることもある」そうで、「でもそんなこと言われる筋合いはないし、決めるのは僕らなんだって訴えたんだ」と映画に込めた思いを語った。
会見には代表作『卒業』以来、ホフマンの大ファンだという女優の樹木希林が駆けつけ、「まさか本物にお会いできるとは」と感激しきり。ホフマンが“ウェルカムキス”を贈ると、「私には40年間別居している夫がいるので…。すごいやきもち焼きだから、殺されないようにしないと」と、前述のホフマン監督による愛妻エピソードを吹き飛ばす発言で、会場を沸かせた。
一方、ホフマン監督は「毎日生きていることに感謝し、いまこの瞬間を大切にしたい。ここにいる若き女優…、そう希林さんがまさにそんな存在だと思います」と同世代の樹木さんに強いシンパシーを感じている様子だった。
『カルテット!人生のオペラハウス』は4月19日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。
ダスティン・ホフマンから感激キス受けた樹木希林「40年別居している夫がいるので」
《text:cinemacafe.net》
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