ウィルコム、東京ガスに超低消費電力PHS端末を提供開始……電池3本で10年駆動
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「マイツーホー」は、東京ガスが1989年から提供している、ガスの供給を遠隔で遮断したり、ガスの消し忘れの確認や異常時に通知したりするサービス。2013年2月末時点で、40万世帯にサービスを提供している。通信には、顧客の電話回線(アナログ)を利用していたが、ADSLや光通信などの登場に合わせ、通信装置の交換などを行っていたため、抜本的な対応として、電話回線に依存しない無線化と通信端末の低消費電力化を検討していた。
「超低消費電力チップセット」は、PHS通信を行うための中核部品で、ウィルコムが2011年12月に開発。従来のPHSチップセットと比較し、約1/4程度の消費電力での動作が可能になり、リチウム電池(2,400mAh/3V)3本で10年以上駆動可能だという。
今後は、5月よりウィルコムと東京ガス共同で、ガスメーターに通信端末を設置し実証試験を始め、結果を踏まえ、秋以降に「マイツーホー」導入ユーザーの一部に先行導入する計画とのこと。
《冨岡晶》
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