【INTERVIEW】ラグジュアリーコンフォートの旗手、マッシモ・アルバが来日
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
マッシモ・アルバは1960年、イタリア・トレヴィーゾ生まれ。「マーロ」「アニオナ」「バランタインカシミア」でクリエーティブディレクターを務めた後、2006年に自身のブランドを設立。メンズ・ウィメンズ、キッズのコレクションを発表している。
最高級の素材を用いて、ミラノの工房で熟練の職人によって作られているが、それをこれ見よがしに見せるのではなく、品良く、そして少しスノビッシュに表現するコレクションには、リラックス感と高級感が同居。世界中のバイヤーからも注目を集めている。今回、春夏の新作やブランドについて、アルバ氏自身が語ってくれた。
——今シーズンのコレクションは、春夏らしいさわやかなものになりましたね。
ウィメンズは、ネオンイエロー、ライムグリーン、オレンジといった春らしいカラーが特徴です。ストライプや無地など春らしいリネンニット、素材の色を生かしたリネンのヘリンボーンのショートジャケットなども気に入っていて、これはメンズでも作りました。メンズでは他にも、コットンリネンのパナマ生地を使った後染めジャケットなど、シワすら味になる上質な素材を使っています。それからピュアカシミアは、洗いがかかった淡いカラーのものを作りました。中でもジャカード加工のVネックニットは、驚くほど心地よい肌触りです。全体に、軽くて、カラフル、セクシーでいて、爽やかというコレクションに仕上がりました。
——エレガントで上質なウエアは、日本でも人気ですね。
ブランドのコンセプトは「目に見えないラグジュアリー」。着心地がよく、着ることによって自分らしさを表現することができる、エレガントだけれど、決して華美にはならないのです。
――「マッシモアルバ」と言えばカシミアが代表的な素材ですが、他の多くのブランドとの違いを教えてください。
一度袖を通せば、その違いが分かると思います。カシミアのアイテムは世の中に数多ありますが、例えば、ごく軽くてプレシャスな素材の風合いを出すために、通常の半分の太さの糸を撚るという特徴的な手法を用いています。巷に溢れているものと違うというのは、洗練された東京のカスタマーなら、すぐに分かるのでは?
——これまでに携わったブランドでも、デザイナーとしてだけでなく、ショールームやショップなどを通じたカスタマーとのコミュニケーション戦略などに携わった経験から、日本ではどのようなショップ展開を考えていますか?
(今回のイベントが行われた日本家屋のような)雰囲気のあるお店を探しています。ブランドのコンセプトをきちんと伝えられるような、テラスがあって、植物が植えられるような場所。ミラノのシークレットガーデンのような庭を造れるのが理想的ですね。
——来日は10回目とのことですが、日本のファッションについてはどう思われますか?
東京の女性は変わらずスタイリッシュですね。ファッションに限らず、自分のスタイルを確立されていますね。これだけ成熟しているマーケットですから、私達のコレクションを自身のスタイリングに取り込むのも本当に上手です。
《飯塚りえ》
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