NTTデータ、スマートデバイス向け「自動モード切り替え技術」を開発……TPOで権限切り替え
エンタープライズ
モバイルBIZ
注目記事
-
【デスクツアー】真似したい自宅デスク環境一挙公開!
-
私物スマホに「社内の連絡先」「取引先の連絡先」「メール」……BYODに関する調査
-
BYODの実現に必要な検討要素をまとめたガイドライン アイキューブドシステムズ

この技術は、スマートデバイスが利用される場所(GPS情報や検知したSSID)、利用する時間帯、特定ネットワークとの接続有無や利用者(認証に成功したユーザー)に合わせて、カメラやWi-Fi接続などのデバイス機能やアプリケーションの起動を、スマートデバイスが自律的に判断・制御可能するもの。これにより、多様化しつつあるスマートデバイスの利用スタイルや活用シーンに柔軟に対応し、システム管理者による運用業務やユーザーによる頻繁な個別の端末設定作業等の負担を低減できる見込みだ。
スマートデバイスのホーム画面を自動で切り替えることができるため、BYOD実施時においては現在の状態がプライベートモード(私的利用時)であるのか、ビジネスモード(業務利用時)であるのかを利用者は簡単に把握可能。また、モードごとに利用可能なアプリケーションのみを表示することもできる。
認証方式については、デバイス内で認証を行うローカル認証に加えて、ワンタイムパスワード認証、多くの企業で採用しているActive Directoryを利用した認証(AD認証)に対応する。スマートデバイス管理ソリューショであるMDMとの連携インターフェイスも備える。
これらの機能により、企業のセキュリティポリシーに応じた安全で便利なBYODの導入や、一台のスマートデバイスを複数人で利用するマルチユーザー利用が可能になるとのこと。具体的には、「社内システムへのアクセスが可能な企業アプリケーションはオフィスにいる間だけ利用を可能にする」「スマートデバイスを用いて商品・カタログをお客さまに紹介する際、従業員の持っている資格に応じて紹介できるカタログを制御する」「スマートデバイス内データの遠隔消去ができない場合に備え、3G回線の接続が切れると企業アプリケーションを起動不可能にする」といった活用ができる。
今後は、今回無料配布するデモ・アプリケーションや、BYOD社内導入であきらかになった課題をもとに、品質改善や機能拡充を行い、2013年度中の製品化を目指す。また、NTTデータのスマートデバイス向け総合サービス「BizSMA」のラインナップの1つとしてサービス提供を行う予定。
なおNTTデータでは15日より、本技術を実装したAndroid向けデモアプリケーションを、GooglePlayにて無料配布している。
《冨岡晶》
特集
この記事の写真
/