韓国サイバー攻撃に使われたウイルスが日本にも……IPA、2013年第1Qのウイルス届出状況を発表
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2013年第1四半のウイルス・不正アクセスに関連する届出件数は1,803件で、そのうち感染被害届出は0件だった。前期(2012年第四半期)の2,456件と比較すると、653件の減少となっている。
ウイルス検出数は56,210個と、2012年第4四半期の67,533個から11,323個の減少での推移となった。「W32/Mydoom」が全体の3/4以上を占めたが、2012年第4四半期と比較すると、「W32/Mydoom」、さらに「W32/Netsky」も減少傾向となっている。
ウイルスの定義に当てはまらない不正プログラムでは、上位10個の検出数は23,617個と、2012年第4四半期の37,480個から、13,863個の減少となった。インターネットバンキングのID/パスワードを窃取する「Bancos」、パソコン内に裏口を仕掛ける「Backdoor」、悪意あるウェブサイトに誘導して、別のウイルスを感染させようとする「Webkit」が多く検出された。ただし「Bancos」以外は全て減少傾向となっている。Bancosは、2013年第1四半期では主に2013年3月に多く検知された。偽セキュリティソフトの検知名である「Fakeav」は大幅減少した。
さらに、韓国への大規模サイバー攻撃に使われたとされる不正プログラム「Trojan/MBRKill」(届出名:Trojan.Jokra[届出件数2件/検知件数3個])の届出が2013年3月に寄せられたとのこと。IPAでは、韓国での被害発生と同時期に、日本にも同じ不正プログラムが少なからず流通していたと推測している。この不正プログラムに感染すると、コンピュータのハードディスクの内容が消去される可能性がある。
コンピュータ不正アクセス届出の総数は27件で、前四半期の36件から減少。そのうち『侵入』の届出が18件(前四半期:14件)、『なりすまし』の届出が5件(同:12件)、『不正プログラムの埋め込み』の届出が2件(同:3件)などとなっている。
《冨岡晶》
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