ヤフー、景気動向を可視化する「Yahoo! JAPAN景気指数」を策定……週単位での観測も可能
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景況の指標としては、日銀短観や国内総生産(GDP)、景気動向指数などが発表されているが、いずれも「リアルタイム性」が少なく、数か月単位のものとなっている。そこでヤフーでは、景気の「今」を可視化するために、主に「Yahoo!検索」のデータを基にし、独自の分析方法を用いて景気を予測する「Yahoo! JAPAN景気指数」を新たに策定することに挑戦したという。
内閣府が毎月発表している「景気動向指数(CI)」のなかから「景気動向一致指数」を基準とし、Yahoo! JAPANの持つビッグデータを比較して関係性あるデータを抽出。2012年中に検索されたユニーク検索数(検索キーワードの全種類)約75億種類のなかから、分析するにあたって必要となる、毎日一定回数以上検索された約60万キーワードを検証した。その結果、「ターニングポイント」「年収1000万円」「ろうきん」「帝国データバンク」など、ごく一部ながら景気動向一致指数と高い相関を持つキーワードが存在した。これらキーワード群をもとに、景気の予測のキモとなる「Yahoo! JAPAN景気スコア」を算出し、さらにこのスコアと景気動向一致指数を用いて回帰式から傾きと切片を特定するなどして「Yahoo! JAPAN景気指数」を導き出した。
「Yahoo! JAPAN景気指数」の算出は、週単位での景気観測も計算上は可能とのこと(休暇時期以外)。3月最終週の指数は「92.6」となり、「Yahoo! JAPAN景気指数は改善(上向き)つつある」との結果になったとしている。
Yahoo! JAPANビッグデータレポート
http://event.yahoo.co.jp/bigdata/keiki
《冨岡晶》
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