「TOKYO CITY SYMPHONY」は、1000分の1スケールの東京の都市模型に、ユーザーがネット上で自由自在に3Dプロジェクションマッピングを楽しむことができる新感覚のサイト。森ビルが所有するこの都市模型は、細部まで手作業で忠実に再現されていることで、一般非公開ながら有名な存在だ。
街を彩るマッピングのモチーフには「FUTURE CITY」「ROCK CITY」「EDO CITY」など個性豊かな3つのテーマビジュアルが用意されており、キーボードあるいはマウスからの入力により、自由にアクションとサウンドの流れを作り出すことが可能。写真だけでは分かりにくいが、東京の街を、ピアノの鍵盤をたたくような感覚で、自由に“演奏”できるのは、なんとも不思議な感覚だ。
なお参加者のプレイは、Web上にアーカイブされるとともに、アイコンとして出現。また完成した映像を、FacebookやTwitterを通じてシェアすることも可能となっている。
ちなみに、「TOKYO CITY SYMPHONY」を手掛けたのは、カンヌゴールドや文化庁メディア芸術祭グランプリの受賞歴を持ち、新会社SIXを立ち上げたばかりの大八木翼(クリエイティブディレクター)。そのほか、マッピング制作は有名アーティストのミュージックビデオなどを手掛けるP.I.C.S、Webディレクターは数々の広告賞を受賞したBascule(バスキュール)、マッピングを盛り上げる音楽は三浦康嗣(□□□)が担当しているとのこと。
今後、六本木ヒルズ10周年を記念したイベントとしては、草間彌生や初音ミクなどの作品を展示する「LOVE展:アートにみる愛のかたち」が森美術館で開催される他、パフォーマンス集団カンパニーオフがフランスより初来日。高さ8メートルの巨大キリンが六本木ヒルズを闊歩する祝祭スペクタクルイベント「Les Girafes(レ・ジラフ)」などが開催される予定だ。