女性は美へのこだわりが強いからか、自分を過小評価しがち。自分の容姿に対して厳しい評価をしがちです。自分の顔に自信はありますか?と聞かれて、迷わず「はい」と答えられる女性は少ないのではないでしょうか。ユニリーバの調査によると、自分を美しいと思う女性の割合は、世界中でたった4%しかいないそうです。だから、人工的に目を二重にしたり、つけまつ毛などを使用する人が多いのかもしれません。
■自分の本当の美しさを気づかせる実験動画
ユニリーバ・ジャパンが展開するヘアケア&ボディケアブランド「Dove」の実験動画がいま、すごく話題になっているのをご存知ですか? 「ダヴ リアルビューティー スケッチ」と題され、『あなたの意見をお聞かせください』というメッセージとともに公開されたこの動画。Youtube上で今月14日にアップされると、すでに再生回数は全世界で1500万回以上。日本でも、今月20日に日本語字幕版が公開され、3日間で60万回以上も視聴されているんです。
寄せられているコメントも、「感動した」「涙が出た」「色んな人に見てもらいたい」「素晴らしい試み」といったものばかり。一体どんな動画なのでしょうか。実際に見てみました。
■自分の顔が少し好きになれるかも
実験は、FBIでトレーニングを受け、犯人の似顔絵を描きつづけたという画家の男性が、モデルの女性の顔を見ずに、説明だけで似顔絵を描くという内容。それも、モデル自身による説明と、そのモデルを初めて見た赤の他人による説明での、2通りの似顔絵を書いて比較するというものです。
モデル自身が自分の顔について語るときは、「あごが大きい」「太った丸顔」「おでこが広い」など、ネガティブな表現が目立ちます。それに対し、そのモデルに会った他人の説明は、「すっきりとしたあごのラインが素敵」「とても綺麗な目で輝いていた」「透き通った美しい青い目」など、プラスな表現ばかり。果たして、描き上がった2枚の似顔絵を比べてみると、他人の説明で書いた似顔絵の方が、明らかに表情が明るく幸せそうな印象だったのです。モデル本人も、「他人が見た自分」の方が圧倒的に美しことを認めています。
■自分が思う「自分」と他人が思う「自分」
今回の実験趣旨についてユニリーバは、「すべての女性は自分が思っている以上に美しいということに気づいてほしい」と説明しています。自分と他人では、容姿の見え方、イメージに、明らかに違いがあると証明したこの実験。自分ではマイナスだと思っていた部分が、他人の目には魅力的に映っていることさえあるんです。
もちろん、だからといって、自分の容姿に対する見方が180度変わるということはないでしょう。でも、自分では気づけていない魅力が自分にもあるのではないか、自分を過小評価しすぎるのは、あまりいいことではないのではないかという気持ちにはなりました。
女性にとって自分の容姿は重要な問題であり、大切なポイント。“他人から自分がどう見えているのか”だけでは計れないものがあります。でも、自分の嫌いな部分も受け入れて、自信が持てるようになったら、みんな、今より少しだけ、美しくなれるのではないでしょうか。自分に自信が持てないで悩んでいるすべての女性に見ていただきたい動画です。