「全社一丸となって、Eコマースで勝ちに行く」……ヤフー、通期および第4四半期決算説明会 | RBB TODAY

「全社一丸となって、Eコマースで勝ちに行く」……ヤフー、通期および第4四半期決算説明会

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2010年代中に営業利益2倍を目指す
2010年代中に営業利益2倍を目指す 全 6 枚
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 ヤフーは25日、通期および第4四半期の決算説明会を開催。代表取締役社長 最高経営責任者の宮坂学氏らが登壇し、業績の総括と成長戦略などについて報告した。

 まず2012年通期の業績だが、売上高は3,429億円で前年度比13.5%アップ、営業利益は1863億円で前年度比12.9%アップと好調。6年振りに売上・利益ともに2桁成長を達成した。また第4四半期でみると、売上高は979億円で前年同期比22.6%アップ、営業利益は509億円で前年同期比16.3%アップとなっており、さらに勢いがついている。増収・増益の要因は、広告売上高の増加、プレミアム会員費の値上げによる増加、子会社の増加が大きく挙げられるという。同社は、毎年の2桁成長および、2010年代のうちに営業利益2倍を目指しており、まずは及第点とした。

 広告関連の売上では、プロモーション広告、プレミアム広告ともに伸長。スマホ経由のプロモーション広告や、「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」、ブランドパネルが好調だったという。YDNに関しては、マッチングの精度を向上させたことと、営業努力が好調の要因とした。モバイル広告では、スマホの売上高比率がますます増加し、フィーチャーフォンはさらに縮小、モバイル広告=スマホ広告に近い状況になっている。

 eコマース事業については、今四半期で0.7%アップの微増。強力なライバルも多く、競争の激しい市場だが、「オールヤフージャパンで一丸となって勝ちに行く」と、今年度はeコマース事業で大きく勝負を賭ける年にする構えだ。また、プレミアム広告分野で「リッチアド」の販売にも力を入れる方針で、「記憶に残る広告を!」と、代理店等に積極的に働きかけていく。その他、FX事業、ゲーム事業などでの他社との連携、スマホ市場拡大へ向けた取組みなど今後注力していくポイントを紹介。

 その上で、「働く人が幸せな会社」を掲げ、「一人当たり営業利益の伸びに応じた報酬増加」、家族構成などに応じた「柔軟性のある労働環境の整備」、クリエイティブな思考、議論を後押しするオープンなスペースとして「社内カフェ、社食の創設」、長期間働いた人に一度振り返る期間を提供する「サバティカル休暇」などを今後検討、導入していく予定としている。

《白石 雄太》

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