【インタビュー】人々はどんなコミュニケーションをとりたがっているのか……ジェフ・ローソン Twilio CEO
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同社のAPIを利用すれば、050番号を利用した音声通話の発信、着信や、SIPサーバーとのやり取りもすべてクラウド上のAPIサービスを呼び出す形でプログラムできるので、VoIPやSIPの詳細を知らなくても、ソフトフォンアプリが簡単に実現できる。ユニファイドコミュニケーションや、音声通話をサポートしたEC、O2Oサービスの開発が多くの開発者にとって身近なものになる。
そのTwilioが、KDDIウェブコミュニケーションズと業務提携を結び、この4月から日本国内でもサービスを開始する。この発表とカンファレンスでの特別講演のため、同社のCEOであるジェフ・ローソン氏が来日。Twilioによるクラウド電話APIサービスを日本でどのように展開していくのか話を聞いてみた。
――今回、KDDIウェブコミュニケーションズ(KWC)との新サービス発表に合わせて「Twilio Japan Summit」を開催したわけですが、その目的を教えてください。
ローソン氏:TwilioのサービスがKWCの050番号と一緒に日本でも使えるようになったということをアナウンスし、このわくわくするサービスやアプリケーションの体験を日本の開発者のみなさんにも伝えることが目的のひとつです。TwilioにはVOICE(呼制御)、SMS(ショートメッセージ)、CLIENT(VoIP機能)、SOLUTIONS(認証、アプリ配信等のサービスレイヤ機能)という4つのAPIプラットフォームがありますが、VOICEとCLIENTの機能を中心ほとんどの機能がサポートされます。ただし、SMSについては、少し遅れての発表となります。夏ごろを目指してKWCのエンジニアと作業に取り組んでいます。遅くとも年内にはなんとかなるでしょう。
――北米やEUではコールセンターやコンシューマ向けのEC、マッチングサービスなどで実際の商用サービスが進んでいますが、日本市場は通信に関して独特の規制があるかと思います。ローカルでの戦略はどのように考えていますか。
まさにその理由で、日本市場における強力なパートナーを探していました。たとえば、日本ではインターネット回線だけを利用するものは通話品質の観点から050番号で接続することができませんが、KWCと協業することで、KDDIのネットワークを利用して正規の050サービスを展開できます。そして、KDDIのネットワークにTwilioのサービスをつなぎ込むため、KWCとTwilioのエンジニアやネットワークオペレーションの担当者が何ヵ月も共同で開発に取り組んできました。
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