[INTERVIEW]アムステルダム発「リカ」のウルリカ・ラングレンのマルチな魅力
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また、2010年からは『LOVE MAGAZINE』のアートディレクターであるヤコブ・ヴィルドシューツ(Jacob Wildschiodtz)と組み、自身が編集長を務めるファッション誌『リカマガジン(Rika Magazine)』を年2回発行。様々な手法でファッションの表現活動を展開する彼女に、東京・原宿のユナイテッドアローズ原宿本店ウィメンズ館でインタビューした。
——ブランド名はウルリカさんの名前が由来?
そうです。リカというブランドには私自身を反映させているので、自分の名前にちなんだブランド名にしました。私が着たいもの、私が見せたいものをみんなにシェアしたいという思いでデザインしています。
——リカのブランドのコンセプトは?
強い女性のスタイルからインスパイアされています。かつ着心地が良くて、シックで洗練されたデザインで、昼でも夜でもシーンを問わず着られる服を作っています。ブランドを象徴するアイテムは、強さを表現するライダースやレザーアイテムですが、フェミニンでソフトな印象のアイテムをミックスして"はずし"を意識したスタイリングを提案しています。これには、私が元々スタイリストであったことも影響しているのかもしれません。
——13-14AWコレクションのテーマは?
13SSから続いているテーマ「IRON GIRL(アイアンガール、鉄の女の意味)」です。キャラクターのある強い女として、今回はミック・ジャガーの元妻で、モデル・社会活動家であるビアンカ・ジャガーからインスパイアされました。テーラードスタイルにカジュアルなアイテムをミックスしたスタイリングが特徴です。
——ビアンカのロックテイストを感じさせながら、ベーシックなアイテムがベースになっていますね。
私はいつも、“アイデンティティのある女性”をイメージしながらも、でもそのイメージに引っ張られすぎないようにバランスに気を付けながら、都会的でシックで洗練されたスタイルに落とし込むようにしているんです。例えばパリジェンヌのように、フェミニンなドレスにライダースジャケットを羽織ったりして、エレガントだけど、どこかに芯の強さを感じさせる組み合わせなどをよく使います。
——アムステルダムにはブティックやコンセプトストアがあるそうですね。
リカのブティックとオフィスが入っている建物の向かいに、「メゾン・リカ(Maison Rika)」という建物があります。メゾン・リカは、1階のコンセプトストアに、テーブルウエアや帽子、アクセサリー、キャンドルなど様々なアイテムをそろえてライフスタイルを提案しています。蚤の市で探してきたものから高級品まで、すべて私がセレクトしています。ウィンドーディスプレイもストリートアーティストと組んで作ったていて、2、3階のゲストハウスは、シューティングをしたり、ホームパーティをしたり、写真を飾ったりする場所。すべてリカのライフスタイルを表現する空間になっています。
——「リカマガジン」はどんな雑誌?
リカのアイテムを使ったファッションストーリーを表現するマガジンです。私が“リカガール(Rika girl)”と呼ぶ、自由でクリエーティブで自立した女性をモデルに選び、リカのアイテムを好きに選んでその人らしいキャラクターを表現してもらっています。彼女達のスタイルが私のデザインのインスピレーション源になったりもするんですよ。
【INTERVIEW】アムステルダム発「リカ」のウルリカ・ラングレンのマルチな魅力
《奥麻里奈》
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